1980年代撮影 西武秩父線横瀬駅 初代レッドアロウ&E850
ここのところの豪雨被害、本当に心が痛みます。
度を越した降雨量はすべてを破壊し、流し去ってしまいます。
本来、この時期の雨は↑の写真のように、しっとりと落ち着いた雰囲気を写真に与えてくれるようなシトシト雨のはず。
それが、予想だにしない激しく連続した降り方であっという間に牙をむいて大地をえぐり破壊しています。
まるで無意味に無慈悲に荒れ狂うがままにです。
2014/07/29撮影 高山線渚 キハ48 6813他、下り普通列車
昨日の飛騨川の国道崩壊箇所は多分この辺り↑だと思います。
このポイントは昔から高山本線のお立ち台として有名な場所なのは皆さまよくご存じだと思います。
臥龍桜で有名な飛騨一ノ宮から国道41号が川に沿って下っていき、鉄道と交差しつつトンネル新道と旧道が分岐して川向こうに鉄道が渡ったところでこのポイントに行きつきます。
多分、この写真を撮るために立っていた所が昨日の豪雨で崩落したところだと思います。
上の写真にも写っているように、河中にはアユを釣る太公望の姿も見える穏やかな河なのに・・・。
鉄道線路には被害は出ていないようですが、心配ですね。
※7/10になってやはり線路敷への土砂流入などで被害発生が確認されたようです。さらに飯田線でも法面崩壊でかなり大規模なの被害が出ているようです。復旧にはかなりの時間がかかるとのことです。
加えて、いつかハチロクとともに撮影したいと思っていた、鉄道黎明期の貴重な遺産であり、モダンな舶来トラス鉄橋でもある肥薩線の球磨川第一橋梁も橋脚が流失、落橋倒壊してしまいました。
鉄道モノ番組で良く取り上げられていた、一勝地の駅も想像を絶する水位まで上昇した激流に周辺民家と共に飲み込まれてしまいました。
内陸の鉄道景勝地として今なお人気の高いポイントは、当然自然災害多発地帯にある場所が多く、過去幾多の被災を経験しておるはずで、それだけに災害への備えもあるはずなのですが、それが一切通用しないような「激雨」とは・・。
加えて昨今のコロナ禍によって、従来の災害支援対策が変わってしまっていると、ネットニュースにありました。
例を言うと、エコノミークラス症候群を避けるため本来であれば避難中は車中泊を避けた方が良い、と言われていますが、このコロナ禍では選択肢としてそれも〇、むしろそちらの方が良い場合もあるそうです。
今では災害復旧と復興に欠かせない存在となったボランティア活動もコロナ禍による制約が生じ、具体的な目的を持たない計画性のあいまいなままでのボランティア参加も控えるべきだそうです。
※全国災害ボランティア支援団体ネットワーク http://jvoad.jp/
忸怩たる思いでおられる方も居られると思いますが、今は我慢するしかないそうです。
この豪雨、これで最後ではありません。まだまだ、あと一週間は続くと森田さんが仰られております。
被災されておられる方々にはこれ以上の災禍が降りかかりませんように、これから発生するかもしれない災害に対峙している人々には、禍(わざわい)を遠ざけ、うまくすり抜けて安堵できるように、願ってやみません。