今どきの屋根板というよりも、ペーパー車両事情を知りたくなり、ネットで検索を掛けてみました。
やっぱり、進化している、と思いました。
私が着目したのは、つぎの3つの記事です。
□その1
80分の1丁目16番地さんのブログ
どうみても屋根板
「幅約36mmで厚さはちょっと薄めの約4mm、材質はABSとのこと。これ、実は鉄道模型用ではなく、ホームセンターで売っている腰壁の見切りなどに使うモール材です。」
と書かれていました。
モノタロウの通販サイトで商品を探してみたところ、
光モールの見切り材、平チークという商品がヒットしました。
サイズ"幅は、30mmと36mmの2種類。単価は何と189円からです。
30mm幅であれば、サンゲツのスマートジョイナーという商品もありました。こちらは、色が5色の商品構成です。こちらは、価格638円でした。
36mm幅は、花嫁のれん号にjustサイズとなるところですが、Rの立ち上がり部分を整える(削る)と35mmを切ってしまいますので、今回は不採用としました。
しかし、住宅用の建材の中に、鉄道模型に使えそうなパーツがあることは、知っておくべきです。
私の住んでいる地域には、DIYショップは、需要がないようで皆無です。
店内を見て回れるお店が近くにあると良いのですが。
□その2
専門外の美術関係の方が扱う鉄道模型(ペーパーモデル)関係商品
沖野彫刻
www.dougu.info/?page_id=37
という、鉄道模型とは、異業種の方(社寺彫刻の専門職人さん)が、あえて、鉄道模型用にと、 鉄道模型工作用刃物(彫刻刀)と屋根板を製作し販売されています。
このような方(業者さん)の参入は、鉄道模型=おもちゃ、というような認識の変化にもつながるような気がします。
商品を使用されていらっしゃるモデラーの方のページのリンクが貼られていたので、そちらも覗かせていただくと、想像と違わず、素晴らしい作品でした。
私のやっていることとは、月とスッポンという言葉でも追いつかない作品に、気落ちしてしまいました。
□その3
ペーパー製の屋根をエポキシ樹脂接着剤で、強固にする手法の紹介
記事を書かれた方の情報までたどりつけないのでURLのみで、失礼します。
http://papermodel.ivory.ne.jp/other/paperroof.html
以下、引用です。
「一般的なペーパールーフは屋根と側面を一体に作りますが、この方法では屋根の曲げ応力で側面が歪みやすく、窓柱に起り(むくり)・窓下に反り(そり)が発生するのです。そこで屋根と側面を分離したペーパールーフにすることで側面の歪みを無くしました。」
ペーパーを屋根のカーブに曲げて、表裏から硬化時間の長い注型用エポキシ樹脂をペーパーが透明になるまで含浸させる、という手法です。
この手法を是非一度試してみたいと思いました。
ペーパー車両は、壊れやすい、という印象がありますが、適切な取り扱いや、保存方法をとれば、そうでもないと思います。
昔のインサイドギヤ方式では、ボディーにダメージを与えやすいこともありましたが、パワートラックは、ペーパーと相性がいいと思います。
プラスチックにしても、保存環境によって、経年変化も生じることがあります。
rocoなど、欧州型の鉄道模型は、大変美しい塗装とレタリングが魅力的ですが、日本の気候では、塗膜が湿気により、変質することがあります。(製品が悪いということでなく、保存の仕方が良くないと、生じることがある、ということです。)
今、建材としての木材が見直され、その需要が増大しています。
高層建築や地下建築の建材は不燃性が要求されますが、不燃剤として、液体ガラスを木材に含浸・乾燥させた不燃木材が開発されたからです。
家の近くに、木材を用いた集合住宅が、建設されていますが、以前では考えられなかったことです。
このように時代が動いていく中で、ペーパーモデルの今後ですが、大化けする可能性も無きにしもあらず、という気がします。
ペーパーで車両の形に組んだ後、何らかの樹脂をコーティング加工することにより、金属にも匹敵する硬さが得られるような技法が開発されれば、ペーパーの利用価値は大きく高まるはずです。
それによつて、複雑なボンネット部などは難しくても、曲線で構成された今風の電車も、ペーパー工作で作れるかもしれません。
これからの鉄道模型と言えば、やはりパソコンを使って、3Dプリンターで鉄道模型を作るスタイルが流行っていくのかと思います。
ただ、いつの時代も、カッターで紙を切り抜き、接着剤で組むという、素朴な工作スタイルが好き、という人も必ず残っているのではないかとも思います。
それで、花嫁のれん号には、模型屋さんに在庫されていた、のぞみ工房の屋根板タイプEを2枚購入しました。単価は、550円でした。