おはようございます。
ここ数年の東急の夏のイベントごととして東京都の進める「時差出勤」の政策に便乗する形で「時差biz臨時列車」がありました。
これは本来であれば今年開催予定であった東京オリンピックに向けて混雑が集中することを避ける狙いでラッシュのピークを避けて出勤することを推奨するもので、それに東京メトロや東急など首都圏の鉄道各社が協力することになりました。
中でも東急は2017年から田園都市線で「時差bizライナー」と呼ばれる臨時列車を、東横線でも2018年夏から臨時の特急を「時差biz特急」と称して7月の下旬に2週間ほど走らせました。
しかしながら、昨今の新型コロナウイルスの影響によりテレワークや時差出勤が否応なしに求められ、ラッシュ時の首都圏をはじめとした都市部の列車は驚くような空き具合になってしまいました。
まだコロナ渦の真っただ中ですので今後どのように元の生活に戻っていくかは不明ですが、一部の企業などでは恒久的なテレワークを許すところも出てきており、コロナ以前のまさしく「痛勤ラッシュ」と呼ばれるような混雑は見られなくなるかもしれません。
そうなると昨年まで行われていた「時差biz」の推奨もそこまで必要ではなくなり、鉄道会社としてもわざわざ混雑を分散させるための臨時列車も用意しなくてよくなります。
結果、昨年まで2,3年走り続けた東急の「時差biz臨時列車」もあっけなく終了してしまい、幻やら伝説の列車となっていくのではないかと思います。(今年は間違いなく設定はなさそうです…)なお、東横線に至っては今年3月のダイヤ改正で昨年までの時差biz特急とほぼ同じスジで定期の特急が設定されたので事実上時差bizが走ることはなさそうです。