今回は7月8日が記念日の和田岬線と名鉄パノラマSuper1000系について紹介させていただきます。
では、どうぞご覧下さい。
【和田岬線】
1890年7月8日に和田岬線 兵庫駅~和田岬駅間が開業しました。(写真は電化前に活躍していたキクハ35形気動車)
和田岬線は、兵庫県神戸市兵庫区の兵庫駅と和田岬駅を結ぶ2駅2.7KmのJR山陽本線の支線です。
和田岬線は、和田岬駅周辺にある三菱重工業神戸造船所などへの通勤の足が主な役割となっているため、10時台から16時台まで列車が無い路線なんですよ
和田岬線は、国鉄・JRの前身である山陽鉄道(私鉄)が兵庫駅~姫路駅間を建設するために、兵庫港に陸揚げされた輸入資材輸送のため1888年に敷設されました。(写真は沿線にある川崎重工 兵庫工場)
2001年7月7日に、三宮と和田岬を直結する神戸市営地下鉄海岸線(上写真)が開業するのに合わせて、和田岬線は廃止されるという噂もありましたが、JR西日本は電化させた上で存続させることに。
電化に合わせて103系による運行が開始
海岸線開業によって3割ほど利用客が減った和田岬線に、地元自治体の神戸市は和田岬線の橋桁や踏切によって大きな船や車・歩行者の通行の妨げになる上に「まちづくりの障壁」になるとして廃止を求めました。
「和田岬線の客を海岸線にちょうだい」とダイレクトに言えばいいのにと思ってしまいますが、兵庫駅周辺の商店街などからの反発があり廃止の話は止まっています。
地下鉄海岸線に負けず頑張れ!JR和田岬線!!
【名鉄1000系】
7000系(上写真)の後継車両として誕生した名古屋鉄道の特急車両1000系は、ハイデッカー展望席からの前面の眺望の良さから、「パノラマsuper」と愛称が付けられました。
展望席後方からの眺め
設計コンセプトは「ハイ・アメニティ(快適性)・エキスプレス」で、当時の好景気もあり、一挙に4両組成9本36両が投入され、1997年までの9年間に合計で4両組成21本84両製造されました。
7500系の機器に1000系の車体を載せた1030系・1230系も存在
全車特別車両の編成については、名古屋鉄道の方針でミュースカイを除くすべての特急の一部特別車化が行われることになり、2008年に運用を離脱、機器を流用した5000系へ更新されました。
機器流用された5000系
2015年度に6両編成(1000系2両、1200系4両)×3本のリニューアルが行われ、トイレの洋式化、座席の更新、塗装変更なども併せて実施されました。
今日は和田岬線の開業と名鉄のイメージを一新した1000系がデビューした記念日でした。