■概要

南海電鉄加太線は紀ノ川(きのかわ)駅~加太(かだ)駅の9.6kmを結ぶローカル路線。

加太線は乗客の落ち込みに課題があり、2014年に「加太さかな線」という愛称名をつけ、沿線とともに観光PRをしています。

 

そこで2016年から運行しているのが「めでたいでんしゃ」です。

 
 
お出かけには、発駅から和歌山市駅への往復と加太線1日フリー乗車券がセットになった「加太観光きっぷ」がおすすめ。
 
なんば~加太間の普通往復運賃が1,940円のところ、「加太観光きっぷ」は加太線乗り降り自由がついて2,000円で、沿線の34の協賛店で割引などの特典を受けることもできます。
 
 
加太さかな線には、ロゴデザインがあるのですね。
 
かつて南海電鉄は、赤字に悩む貴志川線を和歌山電鐵に譲渡しましたが、和歌山電鐵は両備グループ支援の下に、「たま電車」などを運行して乗客増に成功しましたので、今回の加太線は自前でやってみようということなのでしょう🤔
 
猫のたま電車 VS 鯛のめでたいでんしゃ、、、猫の方が強そうです。
 
 
■外観
初めて目にしためでたいでんしゃ
めでたいでんしゃとは、沿線の特産のにちなんで、「乗るだけでおめでたい気分になる電車」と「愛でたくなるような電車」をテーマにしています。
 
ピンク色でカワイイですね🥰
 
 
電車を鯛に見立てていて、目玉やうろこが描かれています。
うろこの一部がハート型💕になっているのがお分かりになりますか?
 
 
今年3月から、行先表示は波をイメージしたデザインに変わりました🌊
こういった細かい部分もこだわっているのがいいですね。
 
 
 
■内装
外観だけなら、ただのラッピング電車ですが、車内も写真を撮りたくなるような造りになっています。
乗り込もうとすると床には魚が泳いでいます🐟
 
ドアの内側は真っ赤に塗られ、鯛のロゴマークが描かれていますね。
 
 
車内全景です。
紅白が基調になっていて、おめでたい雰囲気です。
 
 
座席モケットは「鯛」。
全部で何匹いるのでしょうか。
 
 
壁面には鯛のオブジェが飾られています。
「加太のめで鯛」というタイトルで、ハートのうろこをさわると、「めでたい」ことが大漁にやってくるとのこと。沿線の淡島神社ご祈祷済だそうです🙏
 
写真撮影に夢中でさわり忘れましたけど……💦
 
 
つり革は木製でさかな型です🐟
高さもまちまちで、電車の揺れと相まって、まるで泳いでいるように見えます!!
 
 
ブラインドを下ろしてみます。
この模様、、、もちろん意味があります。
 
めでたい気持ちを逃さないように大きな網をデザインしているのです🙌
 
 
窓ガラスには鯛のステッカー。
景色まで、めでたく見えてきます✨
 
 
車窓は住宅街が中心ですが、磯ノ浦駅付近で少しだけ海が見えます。
 
 
 
■めでたいでんしゃ「かい」
めでたいでんしゃは現在3種類泳いで走っています。
 
2018年には名前が付けられ、ピンク色が「さち」、水色が「かい」と命名。
同年11月には、「さち」と「かい」が結婚しまして夫婦になっています。
きちんと南海電鉄から公式にニュースリリースされています。
 
さらに「さち」「かい」は2編成連結して、2019年になんば駅に新婚旅行に行っています(実話)。
 
 
 
さらに2019年には「さち」「かい」に子供が生まれます。
赤色の「なな」と名付けられています。
 
どの編成が運行されるのかは、公式HPで発表されており、訪問した日には3編成すべてに乗れる予定だったのです。
 
しかし、当日訪問してみると運転しているはずの「かい」が車庫にいます!?
嫌な予感が、、💦
 
駅の方に確認したところ、あろうことか前日に人身事故があって、急きょ運用変更になってしまったとのこと。
 
残念ですが「かい」に乗るのはあきらめ、後編では赤色の「なな」をご紹介します。