こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

ホームページの方は、先日お伝えしている通り現在イラストの修正をぼちぼち行っていますので、更新はまだ先になりそうです。やはり1日100両なんてなかなか進まず、2~3か月くらいかかりそうです。

 

先日「Tomixさんに模型化して欲しいキハ58系急行」として、JR化後の急行「丹後」をご紹介いたしましたが、次は国鉄時代の急行「ときわ」「奥久慈」をご紹介したいと思います。

 

急行「ときわ」というと、「451系電車じゃない?」と思う方が多いと思いますが、1985年3月ダイヤ改正で廃止されるまで、気動車列車が存在していました。これは、水戸から水郡線に入る急行「奥久慈」を併結していたからです。編成の例としては57-11改正前の、

 

「ときわ」:<キハ28+<キハ28+キハ58>+<キハ28+<キハ28+<キハ28+キロ28+キハ28>+「奥久慈」:<キハ28+<キハ58+キハ28>+キハ28>

 

としましょう。比較的平坦な常磐線・水郡線を走行するため、1エンジンのキハ28がメインで組成されています。キハ58は各編成とも1両のみです。そのため模型化の際はこの2両がモーター車となるでしょう。もしTomixが模型化したら、「ときわ」が基本+増結セット、それに別途「奥久慈」セットでしょうか。いやはやいくらかかることやら・・・。これを、東北地方大変革の「57-11改正」直前の1982年4月の車歴表で車両をピックアップしてみたいと思います。

 

<キハ28 2384+<キハ28 2391+キハ58 1038>+<キハ28 2446+<キハ28 54+<キハ28 2382+キロ28 2112+キハ28 2124>+<キハ28 2393+<キハ58 579+キハ28 83>+キハ28 2371>

 

このセットのポイントとしては、常磐無線を装備したキハ58・28と、冷房電源を装備しないキハ28 0番台、そしてキハ81系譲りのエアサス台車を履いたキロ28でしょう。

 

1号車 キハ28 2384

↑常磐無線を搭載した標準的な300番台車です。Tomixさんの模型化している2300番台とボディ等は同じで、屋根のみ常磐無線タイプにすれれば当該車両になります。タイフォンはシャッター式です。現車は後に小牛田に転属し、快速「南三陸」用となります。

 

2号車 キハ28 2391

↑前面補強や手すり・ワイパー等細かな差異はありますが、模型としては上記2384と同一となります。当車も現車は後に小牛田に転属し、快速「南三陸」用となりますが早期に廃車となっており、水郡色から東北地域本社色へ変更されたかどうかは不明です。

 

3号車 キハ58 1038

↑最近急行「のりくら」セットにも入っていた、後期型トイレ窓横長のキハ58に常磐無線を搭載したモデルです。兄弟の1039も模型としては同じ形態です。水戸のキハ58は急行「ときわ・奥久慈」の他、新潟まで足を延ばす急行「いわき・あがの」に使用されるグループもあり、当車は両運用共通仕様のため、複線型スノープロウを装備しています。現車は後に「グラシア」さらに「こがね」となります。

 

4号車 キハ28 2446

↑氷見線セットに含まれるキハ28同様、側面の機関冷却水給水口が車体中央部寄りに移った後期型12次車に該当するキハ28の、常磐無線搭載モデルです。この形態は2446の1両しかありませんでした。現車は後に小牛田に転属し、快速「南三陸」用となります。

 

5号車 キハ28 54

↑一見普通の冷房キハ28ですが、よく見ると4VK冷房発電機がありません。キハ58同様他のキハ28から給電されるシステムになります。車体は0番台のキハ28ですので、以前発売されたJR四国色セットと同じ金型になり、正面タイフォンもスリット式カバーですが、車端面は冷房用配電盤のサイズが異なるためキハ58の妻板と同じになります。床下は、以前発売された非冷房のキロ27と同じで問題ないでしょう。当車はもともと千葉から水戸に転入した車ですので、屋根上には常磐無線アンテナが装備されていません。そのため、常磐線に入る運用では中間車限定扱いとなっていました。現車はJRへ継承されず廃車となっています。

 

6号車 キハ28 2382

↑前面補強や手すり・ワイパー等細かな差異はありますが、模型としては上記2384・2391と同一となります。現車は後に長野に転属し飯山線で使用されました。

 

7号車 キロ28 2112

↑Tomixさんから今まで模型化されていない6・7次車のキロ28です。新製冷房車で屋根上の客室通風器が無いタイプですが、AU12対応の冷房準備であったため屋根高さは非冷房車と同じく高いです。同グループは早期に淘汰された車が多く貴重でした。更に水戸にいた同グループの2112・2125は両者とも台車がキハ81系譲りのDT27系台車となっています。

 

8号車 キハ28 2124

↑0番台キハ28の常磐無線対応冷房車です。当車は前述のキハ58と同様、急行「いわき」「あがの」にも運用されるグループのため、複線型スノープロウも装備しています。現車は後に山形・秋田へ転じ、秋田色に塗装され田沢湖線や男鹿線で活躍しました。

 

以下 急行「奥久慈」

9号車 キハ28 2393

上記1・2・6号車と同じグループです。当車は廃車まで水戸地区を離れませんでした。

 

10号車 キハ58 579

↑3号車の1038と同じく急行「ときわ・奥久慈」の他、新潟まで足を延ばす急行「いわき・あがの」に使用されるグループで、当車は両運用共通仕様のため、複線型スノープロウを装備しています。車体はオーソドックスなキハ58 400単品モデルと同じですが、屋根上は常磐無線を搭載したタイプです。現車は後に小牛田に転じ快速「南三陸」で使用されますが、急行色のまま最期を迎えています。

 

11号車 キハ28 83

↑5号車のキハ28 54と同様、4VK冷房発電機を搭載しない冷房キハ28 0番台になります。54と違うのは、当車は水戸時代に冷房化改造を施工しているため、常磐無線を搭載したタイプとなっています。こんな変な車ながらJRへ継承されますが、真岡線転換の後 早々に廃車となっています。

 

12号車 キハ28 2371

↑ラストは、上記1・2・6・9号車と同じオーソドックスなグループです。当車は後に新潟に転じ、晩年は急行色(もどき?)に塗り戻され最期の活躍をしていたのは記憶に新しい(もう新しくないか!)でしょう。

 

こんな編成はいかがでしょうか? やはり常磐無線対応の屋根上がミソでしょう。ただ、屋根板さえ作ってしまえばよいので、あんなヘンテコなキロ28を次々と模型化するTomixさんなら容易いでしょうと、期待せずに待っています。ただし、もし本当に模型化するなら、面倒でもアンテナは後付けとしてほしいですよね。常磐無線アンテナはJR移行の直前に統一無線が導入された際に全て撤去されていますので、JR化後の姿を再現したいならばアンテナ自体は必要ありません。そのためドリル穴あけーアンテナ取付タイプにしてもらえると助かりますね。どうせこんなマニアックなモデルを買うのは、工作技術のある人しかいないでしょう。というかJR化後の列車無線アンテナも小さくてたいがい面倒ですので、同じと言えば同じでしょう。

 

あと、当時水戸には非冷房のキハ28も残っていたので、これを混ぜようかと悩みましたが、とりあえず冷房化され統一された編成を選んでみました。変化をつけるという意味では、非冷房で末期まで残っていた、190・191・378・405を混ぜるのも良いのかもしれませんね。

 

次の同シリーズは急行「赤倉」を考えておりますので、皆様こうご期待。

 

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