昭和59年に京成電鉄押上線の京成曳舟駅で発行されました、「京成曳舟から (押上)→都営地下鉄線130円区間」の乗車券です。
JPR/てつどう黄地紋券となります。
押上接続の都営地下鉄線連絡乗車券で、京成電鉄線から都営地下鉄線連絡、都営地下鉄線を経由して京浜急行電鉄への3社線連絡乗車券の硬券は、地紋色が黄色となっておりましたが、JPR/てつどう黄地紋の券は、他社では秩父鉄道の急行券に見られるぐらいで、余り見かけないように思われます。
裏面です。
発行箇所の左側には「◯2」の窓口番号が記載されています。
昭和59年当時の京成電鉄の駅は、殆どの駅に自動券売機が導入されておりましたが、「京成曳舟」や「博物館動物園」など、東京都内の駅でも自動券売機が全く導入されておらず、乗車券は窓口発売のみの駅が存在しておりました。
当時の京成曳舟駅は現在のように高架線となる前で、押上方面ホームの上り方と下り方、青砥方面ホームの上り方と下り方、それぞれに合計4つの出改札口が設けられており、跨線橋や地下道は設けられていないため、ホーム間を移動するには一旦改札口を出て駅横の踏切を渡り、反対ホームの改札口を入り直さなければなりませんでした。
この券は都営地下鉄線連絡乗車券ですので、押上方面のホームの窓口で発売されたものと考えられますが、「◯2」の窓口番号が記載されておりますが、押上方面ホームの上り方と下り方のどちらの窓口で発行されたのかは不明です。