現在は4形式が活躍し、観光から通勤輸送までを担っている小田急のロマンスカー。
NSE以降は裾を絞り、通勤型車両と同様に車体幅を2,900mmとした拡幅車体を採用してきました。

2,900mmの車体幅はEXEまで採用され、ゆったりとした車内を実現しています。
しかし、この流れは意外なところで途切れているのです。

前面展望や連接構造を復活させたVSEは、2,800mmの車体幅を採用しました。
意外なことに、現役のロマンスカーで最も狭くなっています。

東京メトロの千代田線に直通するMSEは2,850mmとなっており、VSEよりも幅が広いのが面白い点です。
現在のところ最も新しいロマンスカーとなっているGSEは2,878mmとなっており、少しずつ幅を広げてきているのが興味深いところです。

20200606_01

実際にロマンスカーを見ると、VSEが他よりもスマートに見える気がしますね。
通勤型車両が5000形で車体幅を元に戻しましたが、ロマンスカーも段階的に広くなってきているのが面白いですね。