今回は93年前に開業した東急大井町線(写真は1988年5月に撮影)と7年前に改称されたホリデー快速富士山について紹介させていただきます。
【東急大井町線】
1927年7月6日に、目黒蒲田電鉄(目蒲電鉄)大井町線 大井町駅~大岡山駅間で開業しました。
東急大井町線は、東京都品川区の大井町駅と神奈川県川崎市高津区の溝の口駅を結ぶ、16駅12.4 kmの路線です。
1929年11月1日に、二子玉川線として自由ケ丘駅(現:自由が丘)~二子玉川駅間が開業
1929年12月25日には、大岡山駅~自由ケ丘駅間が開業した事によって全線開業。二子玉川線を大井町線に統合し、大井町~二子玉川間の直通運転が開始しました。
1963年から大井町線の延伸工事を始めましたが、東京急行電鉄にとって大井町線の延伸区間は多摩田園都市開発のシンボルという事で、田園都市線となり大井町線の路線名が消滅しました。
1966年に田園都市線は長津田駅まで、その後つくし野駅、すずかけ台駅、1976年につきみ野駅と徐々に延伸開業、大井町線の路線は着実にエリア拡大しました。
1977年に開業した東急新玉川線と営団地下鉄半蔵門線との相互直通運転が開始した翌年の1979年に路線の再編成が行われ、田園都市線を二子玉川園駅で分割、二子玉川園駅~つきみ野駅間は田園都市線、大井町駅~二子玉川園駅間は大井町線となりました。
大井町線が復活した30年後の2009年には、引上げ線を延伸する形で溝の口駅まで運行されるようになりました。
2018年12月14日から、平日夜間の長津田行き急行で有料座席指定サービス「Qシート」を開始、指定席券が400円という事もあり乗車率9割と好評です。
【ホリデー快速富士山】
2013年7月6日から、ホリデー快速富士山が営業運転を開始しました。この「ホリデー快速富士山」の前身は、「ホリデー快速河口湖」で、富士山の世界遺産登録を機に2013年7月に列車名を変更しました。
ホリデー快速富士山は、豊田車両センターに所属していた189系6両編成3本が充当されていました。
あずさ色の189系トタM50編成
昔ながらの国鉄特急色を纏う189系トタM51編成
グレードアップあずさ色の189系トタM52編成
普通車自由席は乗車券のみで乗れるので観光客に人気の列車でした
指定席料金は新宿から大月までの料金で富士急線内のみの乗車は出来ませんでした
個人的な話ですが、都内で勤務している頃は出勤途中によくホリデー快速を撮影してました(たまに時間ギリギリの時もあった)
中央本線 上野原~四方津を走る下りホリデー快速富士山1号
189系での運用は2018年3月15日で終了
2018年3月16日ダイヤ改正から波動用のE257系500番台5両編成にバトンタッチされました1両減ったE257系500番台は混雑がより激しく不評でしたが、2019年3月ダイヤ改正で新設されたE353系 特急「富士回遊」(上写真)によって置き換えられました
ホリデー快速富士山は、混雑するイメージが強く個人的にあまり乗る機会がありませんでしたが、撮影する事の方が多い列車でした。
飯田橋で勤務している頃、土日祝日は通勤ついでに新宿駅でよく撮影した思い出深い列車・・・廃止となり非常に残念です
お得なホリデー快速富士山の存在を思うと、特急「富士回遊」はイマイチ乗る気がしませんね・・・
今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。