ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、隅田川を歩く -1 岩淵水門から千住大橋まで-

皆さんお元気ですか、地図子です。
7月に入って夏らしくなってきましたが、感染者数の増加が心配ですね・・・
夏休みこそ旅行に行きたかったのですが、果たしてどうなることやら・・・

 

今まで多摩川荒川神田川など
東京の名だたる川沿いを歩いたりサイクリングしたりしてきましたが、
あのメジャーな川には今までほぼノータッチでした。それが・・・隅田川です。

 

隅田川は北千住・押上・浅草・清澄白河・勝どきなど、
東京の下町を代表する街の近くを流れていて昔から有名な川ですが、
ノータッチだったのには個人的な理由があります。

 

地図子、割と最近まで隅田川沿いで働いていたんですね⭐︎
川は好きですが、職場のイメージと相まって隅田川に平和なイメージはなく、
去年の台風では、翌日でなく2日後に泥水で一杯になっていて少しゾッとしました。
「ここから脱出したら、懐かしみも込めて隅田川を歩く!」と意気込んでいたところ、
ようやく念願の脱出計画が叶いましたので、今回踏破させていただきます。

 

 

 

さてこの隅田川ですが、元々は色々な川だった歴史を持ちます。
江戸時代以前は荒川と入間川が今の隅田川の辺りで合流していましたが、
度々氾濫を起こしていたため、江戸幕府によって荒川の開発が進められました。

 

江戸時代には荒川を利根川から切り離して、上流で入間川と合流させたことで、
江戸近くの下流での合流は避けられるようになりました。
この頃から吾妻橋より下流隅田川は大川とも呼ばれ、唄などにもよく出てきます。

 

ただし、それでも荒川の下流は洪水の危険性が高かったため、
大正時代に元々流れていた荒川とは別に荒川放水路を造り始めました。
大正13年に完成したこの新しい流れが今の荒川となり、
元々の荒川下流が今の隅田川(荒川支流)となっています。
荒川放水路を造ったせいで水没した地域は一部 地図子、旧中川を歩く で見ました。

 

地図を見たい方はこちらのサイトを是非参考にどうぞ↓

www5e.biglobe.ne.jp

 

今の隅田川沿いは、去年の台風などでヒヤッとする場面はあったものの、
昔よりは治水状況が安定して、下町の雰囲気と開発の機運が融合しています。
そんな隅田川にはどんな見どころがあるのか、4回に分けてお伝えします!
それでは隅田川へ、れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隅田川と荒川の板挟み

 

さて、第1回では隅田川が荒川から分岐する岩淵水門(A地点)から、
宿場町への橋としても有名な千住大橋(C地点)を目指します。
岩淵水門へは、東京メトロ南北線赤羽岩淵駅から新河岸川を越えて辿り着きました。
荒川の河川敷が気持ち良いので、このまま荒川を歩きそうになります・・・

 

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赤いのが旧岩淵水門、青いのが台風19号でも使われた新岩淵水門。

 

岩淵水門を過ぎるとしばらく荒川と隅田川の間に、
サイクリングロードしかない区間が続きます。
大雨のときに透明人間としてここに立っていたら迫力がすごいのでしょう。

 

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唯一荒川の流れ(左)と隅田川の流れ(右)を同時に見られました。

 

徐々に荒川と隅田川の間の面積が広がり、工場や家、東京タクシーの拠点が現れます。
『ふと思い立って、プチ冒険』で書いた都営バスも頻繁に走っていました。
歩いている途中で隅田川のすぐ隣に鎮座するお地蔵様を発見しましたが、
洪水時にはお地蔵様が支えになるのか、それとも現代の防波堤なのか気になります。

 

豊橋までやってきました。
驚いたのですが、この辺りは新豊橋も新しいし、近くのマンションも新しくて豪華!
川の間に挟まれ、電車の駅は近くないのですが、最近開発が進んでいるようです。

 

 

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ゴージャスな共有部と人工池付き!

 

 

 

都営線ゾーンを楽しむ

 

荒川に架かる江北橋が見えるようになってきました。春の桜が綺麗な場所です。
遠くには「隅田川を歩く」のテーマになるであろう、スカイツリーもうっすら!
この辺りでも隅田川と荒川の間が道一本になりますが、
荒川河川敷を走る人は見えても荒川の流れは見えませんでした・・・
地図だとほんのわずかな距離で、見えそうなんですけどね。

 

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ずっと隅田川左岸の足立区を歩いてきましたが、右岸は北区です。
そんな北区で豊島区ではない豊島橋に久しぶりに遭遇しました。
豊島一族の影響が豊島区だけでなく北区まで強烈だったということですね!

 

この辺りから川沿いが歩きづらくなります。
どうしてかな、と思っていると宮城ファミリー公園(B地点)に入りました。
地図子ブログでは定番ですが、看板を読むと案の定公園の下は・・・
みやぎ水再生センターでした!隅田川と荒川に挟まれている、大切な施設です。

 

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・・・と、ここで多摩川早渕川でしか見れないレア風景が!

 

 

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右岸が北区から荒川区に変更になり、荒川遊園が見えました!
右岸に渡れば、都営荒川線(東京さくらトラム)がすぐそば。
荒川区、荒川線も「荒川には接していないのになぜ荒川?」と思われるかもですが、
荒川放水路が造られる前に、今の隅田川が荒川と呼ばれていた名残です。

 

荒川線が見えたらもう1つ見逃せないのが、都営日暮里・舎人ライナー
隅田川と荒川の間には足立小台駅がすっぽり収まっています。
この辺りも隅田川と荒川の間が道1本しかないのですが、
リサイクル場や産業廃棄物処理場ばかりで両方の流れを見ることはできませんでした。

 

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いざ、千住!

 

3回目の隅田川・荒川の挟み撃ちを越えると、一気に雰囲気が変わり、
隅田川左岸は千住桜木、千住緑町と千住ゾーンに入ります。
ヒヤパさんと千住さんぽをしたのが懐かしい!

 

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迷いながらも小道を行く。

 

千住の街は小道が入り組んでいて、なかなか隅田川沿いを綺麗に歩けません。
そして喉が乾くので足立小台で110円でなっちゃんオレンジを買って飲んでいましたが、
千住でふと自動販売機を見上げたときに100円だったときの切なさったらありません。
唯一の救いは、千住の入り組んだ道で「ここはもう通れないのか・・・!」と
思ったときに地元の優しい千住兄さんが「通れますよ」と教えてくれたことです。
(千住兄さん、ありがとうございました)

 

隅田川沿いの千住大橋の麓まで辿り着きました。
さすが隅田川は歴史が古い、ということで、千住大橋の麓には、
地図子が目を離せなかった河番付・橋番付のポスターや、
奥の細道』に出発するために千住大橋を渡った松尾芭蕉の一言があります。
(「多摩川はどれだ・・・?」と一所懸命河番付を睨んでいたネーちゃんはきっと地図子です)


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そして階段を上がると、今回のゴールである千住大橋に到着です!
千住大橋が造られたのは1594年のことで、隅田川最初の橋であり、
江戸の防備上、明暦の大火まで長らく隅田川に架かっていた唯一の橋だったそうです。
今の千住大橋もなかなか頑丈そうで見応えがありますね。

 

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こういうポケモンがいたら強そう。



 

今回の隅田川を歩く、はここまでになります。
隅田川の上流は荒川との距離が近くて大雨時は心配ですが、
かなりのんびりした雰囲気でありつつも、開発も進んでいるエリアでした。
次回はなぜか親父ギャグから始まるのですが、
ここから下流はもっと歴史ゾーンに入ってくるのではないかと期待大ですね!

 

皆さんも隅田川と荒川の間に挟まれてみては?♡♡

 

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