南九州の熊本・鹿児島県境付近が集中豪雨に見舞われ、「SL人吉」の運行区間である「肥薩線」沿線が深刻な被害状況にある事が報道されています。
「球磨川第一」「球磨川第二」の流出、瀬戸石駅流失、白石~球泉洞間の橋梁流出、人吉市街の浸水等甚大な被害が出ている様子を見ました。肥薩線の「SL人吉」を撮影に行った際、通ったり見聞きした地名の被害が報道されたり、人的被害にも遭われた様子を見ると言葉を失ってしまいます。
心よりお見舞い申し上げます。
昨年の台風19号では久慈川沿線を走る「水郡線」も大きな被害を受けました。
昨日7月4日より「西金~袋田間」が再開。残るは第6久慈川橋梁が完全に流失した、「袋田~常陸大子間一駅区間」のみになりました。
この区間の開通は2021年夏の予定とか、上小川~常陸大子間の代行バスはあと1年ほど続きます。
あまりにも大きい台風被害。一日も早い再開と復興が望まれます。
本日の
【初香の煙13】は、その水郡線で2014年12月初めに運行された
C6120「SL奥久慈清流ライン号」です。
「奥久慈清流ライン」の愛称を持つ水郡線では無煙化後も数年に1回「SL奥久慈号」としてSL運行がありました。
つくば万博が開催された1985年(昭和60)にC56160で運行された「SL奥久慈」号を撮影したことがありました。当時は休鉄中でしたが、郡山に住んでいた頃で長男が1歳。歩き始めたばかりで、女房と息子を連れて撮影に行きました。「常陸大子発車」を撮っただけで、その後は有名観光地の「袋田の滝」を見に行きました。
その後の水郡線では、「D51498」「C58363」「C11325」等で「奥久慈号」の運行はあったようですが、私はどれも撮影には行っていなくて、この時が約30年ぶりの水郡線SL撮影でした。
11月28日の試運転、12月5日に本運転の撮影に行きましたが、どちらも追っかけはせず、上小川~袋田間の大杉脇を通過するC6120+12系客車の撮影をしました。
この撮影地には多くの撮影者が集合、知り合いも多く楽しい撮影が出来たのをよく覚えています。
1、C6120 「SL奥久慈清流ライン号」試運転 上小川~袋田 2014.11.28。
いい煙とドレーンに痺れました。
大杉の全体を入れたバージョンも撮ったのですが、Kissでの撮影で痛恨のバッファフル、肝心の所ではシャッターが切れませんでした。
本運転も同じ場所でリベンジです。やはり多くの方がいらしていましたが、この時も試運転の時と同じメンバーも数多く集合。楽しくその時を迎えました。
2、C6120「SL奥久慈清流ライン号」 上小川~袋田 2014.12.05。
この日は氷雨降る中での撮影。白煙になりましたが、辺り一面に煙が広がりました。
3、別カメラはじっくり待って、試運転のリベンジです。
大杉全体をいれて撮影出来ました。煙も杉(過ぎ)てから黒い煙になりました。
その後は常陸大子駅に行き、転車台の様子を見学して帰宅しました。
4、入替のため常陸大子駅のホームを離れるC6120 2014.12.05。
ほんの少しですが陽も出てきて、白煙もほんのりオレンジ色に。
※上小川~袋田間の試運転および本運転の動画です。2’07”
この後に水郡線のSL運行はありません。水郡線全線再開したらぜひ「SL運行」を願いたいものです。