JR若桜線から第三セクターになった若桜鉄道若桜線。

実はこの路線、2008年に駅舎や転車台などの鉄道施設が一括して国の登録有形文化財に登録されました。

つまり、この路線には木造駅舎をはじめ魅力ある鉄道施設がたくさんあり、駅訪問を趣味とする私にとっては最高の環境が整っているのです!

そんなわけで、一日かけて若桜鉄道の駅を巡りました。

 

最初の訪問駅は隼駅です。

立派な木造駅舎を構える駅で、駅舎とホームは1929年の建築。

この駅で特筆すべきは、年に一回全国のスズキの大型バイク「GSX1300Rハヤブサ」のオーナーがこの駅に集まる「隼駅まつり」です。

2008年頃から始まり、現在ではなんと2000台ものバイクが集まるそうです!

小さな駅ですが、現在ではバイク愛好家の聖地であり、私のような木造駅舎を愛する旅人も集まります。駅に人が集まるのは、やはり嬉しいことです!

私の実名の一部に「隼」の文字が含まれるので、私にとってもある意味特別な駅かもしれません。

荷物の預け場所、いわゆるチッキがありました。

なんと看板の文字は右から左に書いてあります。

当時のままなのでしょうか、とても歴史を感じます。

風情ある窓口は、現在使われていません。

しかし、カーテンなどで隠されていることもなく、その姿はまるで現役さながらです。

ちなみに、駅事務室は現在若桜鉄道グッズなどを販売する売店として使われています。

残念ながら訪問時は、休業中でした・・・

若桜鉄道の各駅には、このように多くの「かかし」が置かれています。

初見では少々驚くものですが、慣れてしまえば一緒に駅にいる仲間です。

駅を見守っていただきたいものですね。

一文字の駅には、どこか魅力を感じますね。

鳳、緑、鮫など、思わず降りて駅名板を撮影したくなります。

この駅には保存車両もあります。

まずはこちら。JR四国から譲渡された、オロ12 6

かつては夜行快速ムーンライト高知、ムーンライト松山に使用された車両です。

「若桜」の札まで用意されています。

グリーンマーク付きの12系、ジョイフルトレインのようで個人的に好みです。

さて、もう一つ車両が保存されているので、そちらもご紹介します。

デッキ付きのレトロな電気機関車は、北陸鉄道で活躍したED30 1

1954年製造の老兵は2010年まで北陸鉄道で活躍した後、隼駅へやってきました。

小型ですが、貨物輸送や除雪車両として大いに活躍したそうです。

デッキ付きの古風な外観など、今の電気機関車にはない魅力が詰まっています。

オロ12とは連結器でつながっている状態でした。

素晴らしい木造駅舎、そして貴重な保存車両を存分に堪能した後、隼駅を出発。

かかしに見送られながら、次に駅へ向かいました。