※画像はJR東海HP・特許プラットフォームより
東海旅客鉄道(JR東海)は2020年1/22(水)、「211.213.311系の置換車とし、315系を開発する」と発表しました。

【2021年11月17日、315系は中央線にて22年03月05日(土)より運転開始と発表しました。】
中央線名古屋-中津川駅間は、23年度内に315系に統一されます。
そのため、211系0番台(K51・K52)は22年3月中に引退する模様です。

日本車輌で、2021年から2025年にかけて、4、8両編成を352両製造し、2021年度から中央・関西・東海道線に投入します。
詳細な製造計画は、以下の通りです。
・2021年度 56両(7編成)
・2022年度 56両(8編成)
・2023年度 120両(20編成)
・2024年度 64両(16編成)
・2025年度 56両(14編成)

・315系のコンセプト「優しく安心感のある移動空間」を創出するため、各車両に車椅子スペース・車椅子対応トイレを設置し、優先席・車椅子スペース付近の床面等を色分けすることで、それぞれのスペースを明確にします。
・車両床面の高さを低減し、乗降口の車両端部をホーム側に傾斜することで、ホームの段差を低減します。
・フルカラー液晶ディスプレイの車内表示器を各車両に6基設置し、駅の階段位置や運行情報等を表示します。
・セキュリティの向上のため、各車両に5箇所防犯カメラを、非常通報装置を各車両に3箇所設置します。
・211系と比較し、冷房能力を3割向上します。
・AIによる自動学習・制御最適化機能を国内初導入し、315系全車両の温度、湿度、乗車率の車上データを地上のサーバへ送信し、サーバ内のAIに
より最適化した冷房制御を実現します。
・冷房装置の動作状態を車両から車両基地等へ常時送信し、故障の予兆段階で迅速なメンテナンスを行うことで、未然に故障を防止します。
・1人あたりの座席幅を、211系と比較し1cm拡大します。
・腰への負担が少ない座席を使用します。
・座席背もたれに窪みを設け、色の濃淡を付けることで座席スペースを明確にします。 
・透明ガラスを上部に採用した大型袖仕切りを座席端部に設置します。
・天井を高くし、床面を中から外に向かってグラデーションにすることで、車内を広く感じさせます。
・赤外線、紫外線を99%カットする遮熱・遮光ガラスを導入し、車両のカーテンを不要とします。
・主要機器、保安装置を2重系統化し、非常走行用蓄電池、振動検知装置を搭載することで、安全性を向上します。
・制御機器をSIC素子を使用し、室内灯、前照灯をLED化することで、211系と比較して、消費電力を35%削減します。
・最高速度を130km/hとすることで、211系と比較し、20km/h向上します。
・新型特急車両「HC85形」と同一の台車を使用し、乗り心地を向上をします。
・事業費は720億円を予定しています。
・非常時に備え、ドア間の窓も開閉可能構造とします。
・22年夏以降、非常用蓄電池を搭載します。