初香の煙も10回目を迎えました。
いつもご覧いただき誠にありがとうございます。
【初香の煙10】は
北海道煙遠征時に撮影した、
函館本線C11207「SLニセコ」です。
函館本線でも長万部からニセコ、倶知安等を通り小樽、札幌に至る道筋は「山線」とよばれ、昔から大型蒸気が挑んでいた峠筋でした。C62重連「急行ニセコ」が行き交い、後もC623「C62ニセコ」も運行され多くのSLファンが集合した事でも有名です。
そのC623「C62ニセコ」も過去のものとなり、その後は小樽~蘭島間をC11「SLニセコ」の運行が行われていました。しかし、新型ATSの搭載が難しいなどの理由により2014年(平成26)11月3日を持って廃止となりました。
私は最後の年になった2014年(平成26)に撮影のため北海道へ渡りました。
この時は寝台特急の「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」が青函トンネルの新幹線工事に伴い運行を取りやめるニュースがあった年で「SLニセコ」とともにそれらの写真撮影も目的でした。
函館でレンタカーを借り、八雲付近で宿泊。早朝に「落部~野田生」の噴火湾を望む撮影地で「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」を撮ってからSL撮影に向かいました。
「SLニセコ」の撮影地は2か所選定。最初は煙を意識して有名な「200キロポスト」へ向かいました。
現地には通過2時間ほど前に到着したので、数人しかいなくて駐車スペースの問題もなく、撮影場所選定にも困りませんでした。
その後撮影者はどんどん増えて行き、最終的には20人以上は集まったのではないでしょうか?
遠くからドラフトの音が響いてきていよいよです。
1、C11207「SLニセコ」 小沢~倶知安 2014.09.25。
黒煙をあげ200キロポストの脇を通過します。始まったばかりの紅葉が色を添えました。
2、別カメラは横アングルで。
後ろにDE10の後押しをもらい、かつてはC62重連「急行ニセコ」が、C623「SLニセコ」が大爆煙をあげて進んだ20.5‰の坂をC11207「SLニセコ」は軽快に登ります。
次に、ニセコ駅発車を狙います。
本来は「羊蹄山バック」を考えていたのですが、朝方200キロポストに向かう時は綺麗に見えていたにも関わらず、追っかけでやって行ったら山頂付近は雲の中
急遽撮影地を「ニセコ駅発車」に変更しました。
3、C11207「SLニセコ」 ニセコ駅発車 2014.09.25。
ドラフトを辺りに響かせドレーンを吐いて発車。気温が高く思ったほどの煙やドレーンには出会えませんでした。
4、目の前を通過するC11207「SLニセコ」を別カメラから。
ますます煙は薄くなってしまいました。
これが、最初にして最後の「函館本線でのC11207」撮影でした。
その後の「C11207」は皆様ご存知のように、東武鉄道へ赴き「SL大樹」として多くの乗客を乗せるだけでなく、「鬼怒川温泉駅前」に設置された転車台では大変たくさんの人に見守らて転回を行っております。
C11207は東武鉄道の力の入れかたの大きさもあり、大変脚光を浴び大成功を収めております。これはC11207にとってとても幸せな事であったと思っております。
※X11207「SLニセコ」の動画「200kポスト」「ニセコ駅発車」です。1’43”