当鉄道で11機目のEF81形が入線です。
初期型・JR貨物更新車
EF81形は1968年から製造され全164機が生まれました。
歴史が長いので時代により色々な変化があり、特に国鉄民営化後は北海道、四国を除くJR各社によって色々な変化を遂げていきます。
その中でも私個人的に日本海縦貫線で活躍したJR貨物機が好きなのでこの初期型は外せなかったのでした。
で
今回のTOMIXのEF81形 初期型・JR貨物更新車。
初期型というと1968~1969年に製造された1号機から38号機を指し前面窓の下に通風ルーバーが有り、屋根上の機器カバーがその後の型とは異なる一番古いタイプです。
富山機関区に留置されていた1号機
JR貨物更新車は国鉄から引継いだEF81形に対しJR貨物が内部機器などの更新工事を行い延命した機体で、その区別として白帯がボディに入りました。
白帯の入るEF81形には600番台機もありますが、歴史的な順番は0番台時代の更新工事で白帯が入り、その後2012年の国土交通省の省令により保安装置(運転状況記録装置)を搭載された機体が区別のために機番に600をプラスし改番されたという流れです。
私自身、今までは白帯=600番台の認識だったので600番台が付かない白帯の機体が有る理由が分かっていませんでした。
今回調べて白帯の正しい意味を初めて理解しました(;^_^A
では模型で色々比較してみます。
同じTOMIXで白帯の735号機(元135号機)と比較してみると
前面 左/初期型 右/735号機
飾り帯下の通気ルーバー
初期型は有、135号機は無
KE59ジャンパ栓有無
初期型有(20系客車を牽いていた時代の名残)、
735(135)号機には無
テールライトの形状
初期型は社内から電球交換する大型タイプ。
735(135)号機は車体外側から行う「外ハメ式」に変更し小型化。
手前側/初期型 奥側/735(135)号機
屋根上の機器カバーの大きさに違いがあるのがわかります。
電暖表示灯 初期型/有 735(135)号機/無
電暖表示灯の有無は新旧の違いでは無く、機体によって取ってしまったり残っていたりする様です。
こうやって二機を比較してみると気が付かなかった細かい違いが多く有る事を改めて認識しましたね。
初期型と735号機は色こそ一緒ですが存在した時期が違うのでこうやって並んだ事が有るのかは分かりません。
以前、富山機関区に写真を撮りに行った時は600番台に改番されていない白帯機体が留置されていたので共存はしていたのだろうかなと思います。
恒例のナンバープレート選びは2号機としました。
2・23・27・34の番号から選択出来るのですが、この機番の中で27号機は600番台に移行し627号機と改番されているので論外、それ以外は改番されなかった番号です。
改番されなかった機体の中で2号機が一番の長寿だった様です。
2号機は新製配置から廃車まで富山機関区に居た機体で2012年12月に廃車されてしまいました。
因みに735号機は同年6月に135号機から735号機に改番されたので数か月は同じ場で並ぶ事もあったのではないでしょうかね。
最後にカプラー問題。
TOMIXが新カプラーに切り替えられたお陰でこの初期型のカプラーも簡単にカトカプへの改造が出来なくなってしまいました。
そこで今回はEF81形500番台に初期型のダミーカプラーを取付けて、加工カトカプを捻出させ初期型へ取付けました。
3機ともダミーカプラー化
同じ車種なのでダミーカプラー難なく装着。
方向は限定されても連結器が小さく見えるのがやはりイイですね。
ただし500番台のスカートは一般のEF81形のスカートと色が若干異なり500番台に取り付けたダミーパーツの色が薄いのです。
500番台のスカート部拡大
他の番台に比べて500番台はスカートの色が暗いんですよ。。。これは想定外でした(;^_^A
気にしないでそのままにするか、ウェザリングで同化させてしまうかですな。
さて、ここに揃ったEF81形の貨物機。
新たには入線した初期型が実質一番古い機体なので一番綺麗なのはやはり違和感が有ります。
他の2機に合わせて色差しや汚してあげないとです(^^;;
まぁ、ヘビーにウェザリングは厳しいのでライトにやろうと思います。
という事でEF81初期型・JR貨物更新車でした。