小田急ロマンスカーの中で、はこね号を補完する役割を担っているさがみ号。
比較的短い距離を利用する乗客をターゲットにしており、日常で乗車する列車といえます。

さがみ号は1966年に登場しました。
それ以前にも愛称としては存在していましたが、列車ごとに愛称を設定していた時期のことです。
中間停車駅がある列車として設定されたものですが、向ヶ丘遊園と新松田のみであり、時代の変化を感じる部分となっています。

1968年には、停車駅に本厚木が加わりました。
それからしばらくは、通勤輸送の強化に力点が置かれたこともあり、変化がない時代が続きました。
その状況に大きな変化が起こったのは1999年で、さがみ号とあしがら号がセットで廃止され、サポート号へと集約されました。

しかし、その状況は長く続かず、2004年には早くもさがみ号が復活します。
それまでの停車駅を基準とした愛称の設定から、行先を基準とした愛称の設定に変わり、さがみ号は小田急線内のみで完結する列車として走るようになりました。

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時代に合わせて変化し、現在まで続いているさがみ号の歴史。
これからはどのような変化を見せてくれるのでしょうか。