日暮里駅【東京都】(京成本線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都荒川区南西端の市街地に位置する京成本線のサブターミナル駅で、JR山手線・京浜東北線・常磐線(常磐快速線)や日暮里・舎人ライナーとの乗換駅で、ターミナル駅である京成上野駅より乗降人員が多く、京成本線の実質的なターミナル駅として機能している、
日暮里駅 (にっぽりえき。Nippori Station) です。
 
尚、日暮里・舎人ライナーの日暮里駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
そして、JR線の日暮里駅の記事につきましては後日UP予定です⇒記事はこちら
 
 
駅名
日暮里駅 (KS 02)
 
所在地
東京都荒川区
 
乗車可能路線
京成電鉄:本線  
 
隣の駅
京成上野方……京成上野駅 
成田空港方……新三河島駅  

(※) 1947年までの隣駅は寛永寺坂駅 (1953年廃止)、1997年までの隣駅は博物館動物園駅 (2004年廃止) でした。 
 
乗換可能駅
JR東日本:山手線京浜東北線常磐線……日暮里駅まで徒歩3分(常磐)~5分(山手・京浜東北)
東京都交通局:日暮里・舎人ライナー………日暮里駅まで徒歩5分 
 
訪問・撮影時
2018年8月ほか
 
 

京成線の日暮里駅はJR線の東側に位置しています。写真は北西を望む。
こちらは京成線の北口駅前(JR線の日暮里駅基準で見れば東口駅前)で、ロータリーを有する駅前広場が整備されています。バスターミナルも併設されています。
写真奥には日暮里・舎人ライナーの日暮里駅があります。
この場所に京成の駅舎は存在せず、左側のビル街の裏手(左)に駅の東西を結ぶ細いスロープ状の道路があり、その反対側(さらに左)に京成の駅舎があります。
この駅前広場から京成線の駅(JR線の駅も含む)に行くには、写真奥の日暮里・舎人ライナーの日暮里駅へ向かう階段、上下方向エスカレーター、エレベーターを利用して2階で降りれば到達できます。日暮里・舎人ライナーの改札は2階と3階にあります。
また、北口駅前は市街地でビルが立ち並んでいます。商店も多いですが、なぜかファストフード店は少ないです。
 
 

こちらがスロープ道路に面した京成線・日暮里駅の北口出入口です。2階レベルの高さにあります。北西を望む。
中に入ると北口改札外コンコースで、北改札口や駅外、JR線、日暮里・舎人ライナーとを結ぶ通路があります。
この出入口を利用する人は少ないです。
スロープ道路は坂を上りきると左へカーブして、京成線と立体交差してからJR線を跨ぎ(下御隠殿橋(しもごいんでんばし)。左手に北口橋上駅舎あり)、駅西側の谷中地区へと抜けます。すなわち、駅西側からも京成線の駅には容易にアクセス可能となっています。
右側には日暮里・舎人ライナーの日暮里駅があり、2階と3階を結ぶ連絡通路がスロープ道路を跨いでいます。
また、スロープ道路の下には駅前広場と2階コンコースを結ぶ階段・ESがあります。
 
 

北口出入口前より南東を望む。右手に北口出入口があります。
右手(南西)に京成線の駅舎(2階)と下りホーム(3階)、上りホーム(1階)があり、さらに南西側に京成線ホームと並行する形でJR線のホームがあります。
左手のビル街の裏手には前述の駅前広場があります。
手前から前方へは駅西側と駅東側を結ぶスロープ状の道路があり、坂を下ると左へカーブして南口駅前に出ます。
 
 

2階にある北改札口の様子です。南東を望む。
左手に北口出入口が、右手にJR線、日暮里・舎人ライナーへ向かう連絡通路があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり(広幅通路なし)、左端に車いす対応の有人通路があります。
改札口の左手前には自動券売機とライナー券売機が設置されていて、さらに手前には定期券発売所があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。改札内にはコンビニ「ファミリーマート」と喫茶店もあります。
3階にある下り1番線、2番線ホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターがそれぞれ設置されています。また、1階にある上り0番線ホームとの間にも階段、上りES、EVが設置されています。
また、改札を入って右側にはJR線のりかえ改札口があり、左側にはスカイライナー・イブニングライナー専用改札口があります。
 
 

こちらは京成線・南口の出入口です。前方右側の2階に京成線の駅舎(南口)があります。
京成線・南口へは東西自由通路(紅葉橋。もみじばし)へ上がる必要がありますが、エレベーターは設置されていませんので注意が必要です。
「もみじばし」を上った先の右手に南口があり、さらに進むとJR線の南口橋上駅舎が左側にあります。
「もみじばし」を渡り切ると駅南西側に通じていて、少し先には谷中霊園があります。
また、右手にはスロープ道路があり、右へ曲がり京成線と並行して坂を上り北口側へと至ります。
 
 

京成線・南口駅前の様子です。南東を望む。右手に南口と「紅葉橋」があります。
駅前には飲食店など商店が軒を連ねています。東側を並行している尾久橋通りを渡った先には住宅街が広がっています。
 
 

京成線・南口駅前より北西を望む。
左手に南口と「もみじばし」があります。スロープ道路も左へ分岐しています。
正面には前述の駅前広場があります。南口と北口は至近距離にあります。
 
 

「紅葉橋」より南改札口を望む。北西を望む。南改札口は初電~22:30の営業です。
右が駅東側(駅前広場方面)、左が駅西側(谷中霊園方面)です。
段差があり、バリアフリー非対応です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が2通路あります(右が広幅通路)。
左の通路沿いに窓口がありますが、駅員不在時に備えてインターホンが設置されています。
改札口の左手前には自動券売機とライナー券売機が設置されています。
改札内コンコースは北改札口側と共用です。
 
 

こちらはJR線のりかえ改札口です。JR線コンコースより撮影。改札の先が京成線コンコースです。北東を望む。
自動改札機が多数並んでいます(広幅通路あり)。右側には有人通路・窓口があります。
窓口の右側には京成線のりつぎきっぷうりばがあり(窓口あり)、その右手にも自動改札機が配置されています。
 
 

2階コンコース中ほど東側には「スカイライナー・イブニングライナー専用改札口」があります。
下りライナーは専用ホームの1番線に発着しており、1番線への階段手前に改札口が設置されています。
有人通路のみで、ライナー券を所持していないと通過できません。
改札口の右手には案内窓口が、左手にはライナー券売機があります。
また、左側はJR線のりかえ改札口で、左の券売機はJR線のりつぎきっぷうりばです(窓口あり)。
 
 

3階、下り一般列車ホームの2番線に設置されている、時刻表・路線図と一体になった建植式の駅名標です。電照式です。
2018年8月の撮影で、既に他の多くの駅は新デザインの駅名標に取り替えられていましたが、日暮里駅は旧デザインのままでした。今はどうなっているでしょうか?
シンプルなデザインで、「日暮里」の文字が大きくて分かりやすいです。
駅ナンバリングも併記されています (KS 02)。
 
 

こちらは3階、下りライナー専用ホームの1番線に設置されている、時刻表・路線図と一体になった建植式の駅名標です。電照式です。2番線より撮影。
2018年8月撮影で、こちらも旧デザインでした。
列車によって次の停車駅が異なる事もあり、隣駅は表示されておらず、「日暮里」のみです。
駅ナンバリングも併記されています (KS 02)。
また、時刻表や路線図もライナー専用のものが使用されています。
 
 

京成線の日暮里駅は、3階が下り線で相対式ホーム2面1線、1階が上り線で単式ホーム1面1線の重層構造で、中間の2階にコンコース・改札口があります。
写真は下り線3階ホームで、右の1番線が「スカイライナー」「イブニングライナー」専用ホーム、左の2番線が一般列車(運賃のみで乗車可能な全種別)専用ホームです。
有効長は10両分ありますが、ホームドアは両番線とも8両分しかなく、実際に使用されているのはその8両分のみです。列車が停車しない両端部は柵で仕切られ、立入できません。はライナーで使用されるAE形は一般車より車体が長いのでホームドア設置部分も長くなっています。
ホームドアは1番線がAE形に合わせて1扉車対応、2番線が3扉車対応です。
上屋は全8両分に設置されていますが、列車が発着しない両端の一部が雨ざらしとなっています。
ホーム幅は利用者数の多さに対して特に2番線が狭く感じます。
各番線ともベンチが設置されており、1番線には空調完備の待合室と通常のトイレが、2番線にはミニコンビニ「ファミリーマート」と飲料自動販売機が、それぞれ設置されています。
写真は一般列車用の2番線より成田空港方を望む。
 
 

3階2番線より京成上野方を望む。
地下トンネルから出てきた下り電車はJR線をオーバークロスしてさらに3階高架へと上がり、当駅に入線します。
左側には1階ホームから高架に上がる上り線の架線柱が見えます。
 
 

3階2番線より成田空港方を望む。
この先、右へカーブして東北本線(山手線・京浜東北線を含む)と分かれ、上り線が高架線になると常磐線をオーバークロスします。その後も右カーブが続き、JR線の西日暮里駅東側で日暮里・舎人ライナーをアンダークロスして東京メトロ千代田線が地下を通る道灌山通りをオーバーパスしますが、この付近には戦前、道灌山通駅がありました。尚、JR線や日暮里・舎人ライナーとは日暮里駅で、千代田線とは町屋駅で連絡しています。その後は常磐線貨物支線(田端貨物線)をオーバークロスすると右カーブは終わり、高架区間のまま住宅街の中を一直線に北東へ走ると、新三河島駅へと至ります。
 
 

こちらは1階0番線ホームより京成上野方を望む。右側は常磐線ホームです。
1階は上り線専用で、ホームは0番線の1面のみです。ライナーを含む全ての上り列車が0番線に発着します。
有効長は10両分ですが、立ち入りできるのはホームドアが設置されている8両分です。列車が停車しない両端部は柵で仕切られ、立入できません。
ホーム上空は2階コンコース、3階下りホームに覆われており通常時は雨に濡れる事はありません。
ホーム幅は両端を除き一定の広さが確保されています。かつての地平1階ホームは島式で、下り列車も発着していましたが(駅舎は以前より2階)、成田スカイアクセス線の整備と合わせて日暮里駅でも改良工事が実施され、下り線ホームを高架の3階に分離して上り線専用となった1階ホームを拡幅しました。かつては上り線が1番線、下り線が2番線でしたが、改良工事完成後は現在の番線となりました。上り線が3番線ではなく0番線になったのは、当駅では京成線とJR線の番線が連番になっていて、3番線にしてしまうとJR線と重複してしまうためです。
また、当駅の上り線ホームはほとんどが下車客で占められているため、ベンチは確認できませんでした(見逃しているかもしれませんが…)。
 
 

1階0番線より京成上野方を望む。
この先、上り勾配で高架へと上がり、下り線と同じレベルの高さとなります。そして台東区に入ると右へカーブしてJR線をオーバークロスするとほどなくして地下区間へと入ります。尚、戦後間もない1947年まで地下トンネル入口の少し先(地下区間)には寛永寺坂駅がありました(1953年廃止)。その後は左へ右へカーブして上野公園北側を南下し、1997年に休止、2004年に廃止となった博物館動物園前駅跡を通過します。ホーム跡は今も残っています。その後も引き続きカーブしながら上野公園内を南下するとJR線・上野駅の不忍口西側、西郷隆盛像のすぐ近くの地下に位置する終点・京成上野駅へと至ります。
 
 

1階0番線より成田空港方を望む。直上には下り線の高架橋が通っています。左は常磐線です。
上り列車は常磐線をオーバークロス後、下り線と分かれて左へカーブしながら下り勾配となり、地平まで下りると日暮里駅に入線します。尚、下り線の高架ホーム化以前は下り線も地平ホームに発着しており、当駅を発車後は右へカーブしながら上り勾配を進み、常磐線を跨いでいました。
 
 
あとがき
私が京成線の日暮里駅で下車(乗車)したのは意外と少なく、2018年に3回利用したのみです(と記憶しています)。全て他路線との乗換で利用しています。内1回は町屋のホテルに宿泊するため、そしてもう2回は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車(乗車)しました。駅は重層化され、狭いスペースを苦心して有効利用している様子がうかがえました。一方、駅前は思ったほど栄えておらず、同じようなポジションの駅である高田馬場駅と比較すると物足りない印象でした。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗り、日暮里駅で下車すぐです。京成線で当駅入りされたい場合は上野駅まで行き、隣接する京成上野駅から「○○ライナー」(ライナー券が別途必要)を除く列車に乗り日暮里駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行き、山手線内回りまたは上野東京ライン経由の常磐快速線取手方面行き電車(緑帯)または土浦方面行き電車(青帯)に乗り換えて日暮里駅で下車すぐです。京浜東北線ですが、日中の列車は日暮里駅を通過するので要注意です(上野駅の次は田端駅に停車)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅や駅前に複数あり、飲食店も「マクドナルド」「松屋」「サイゼリヤ」「ドトールコーヒーショップ」など多数ありますが、駅の規模に対して多くないかもしれません。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京成本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は日暮里駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:京成電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)