一日散歩きっぷで行く地球岬・ウトナイ湖の旅(2) ウトナイ湖は歩いていくもんじゃない!
ついに北海道でも移動自粛制限が解除されたので、JR北海道が発売している一日散歩切符を使って、室蘭市の地球岬と、苫小牧市のウトナイ湖に行ってきました。
かなり歩くことになりました…
苫小牧へ
この後、まずは室蘭駅から列車に乗って苫小牧まで戻ります。
この列車では、コロナ対策のため窓を開けての運行でした。
今の北海道の気温は20度前後なので、窓が開いていたら涼しく、気持ち良かったです。
冬に窓を開けられたりすると死にそうですが…
15分程で東室蘭駅に到着です。
ここからは、さらに東に向かう、という選択肢もあったのですが、そうするとかなり長時間列車に乗り続けることになるので、やめておきました。
13時23分発の苫小牧行きで札幌方面に戻ります。
この区間は学生の利用が多く、席が埋まるくらいの乗車率でした。
地図を見ると海沿いを進んでいるので、海が良く見えるのかなと思っていましたが、少しだけ内陸を進んでいて、一部しか見えませんでした。
1時間ほどで苫小牧駅に到着です。
実はまだこの後どうするか迷っていたのですが(笑)、グーグルマップを見て近くにウトナイ湖という湖があることを知り、ここに行くことにしました。
ラムサール条約にも登録されているようです。
地図を見ると、沼ノ端駅(苫小牧駅の隣の駅です)か植苗駅が最寄りのようです。
朝通ったとき、植苗駅が何もないところにあり、少し気になっていたので、植苗駅で下車してウトナイ湖を目指すことに。
しかし、後から後悔することになりました…
植苗駅で下車!何もない…
10分ほどで到着しました。
降りたのは僕ひとりでした。
駅舎はこんな感じです。
この植苗駅は、利用者も少なく、普通列車でさえも通過してしまう列車があるようです。
しかし、ICカード専用の改札機は設置してありました。
少ないとはいえ、日常的に利用者がいるのでしょうか。
駅を出ると、少しだけ民家はあるのですが、それを過ぎると…
何もありません(笑)
ただまっすぐな道が伸びています。
ここからウトナイ湖に行くにはどうしたらいいんだろう、と思いながらもう一度地図を見ると…
なんと、この道をまっすぐ行って一度国道に出なければならないようです。
僕は始め、線路側から湖のほうに行けるのではないかと思っていたのですが、展望台や遊歩道、ネイチャーセンターなどは全て線路の反対側にあるようで、そちらに行かないといけなかったのです!
しかも5.2km…
ですが、せっかく来たので行くしかありません!
ウトナイ湖へ!歩きまくる
というわけで、駅前の1本道を歩いていきます。
時々車が通過していきましたが、歩いている人は全くいませんでした(当然ですよね(笑))
また、10分おきくらいに飛行機が飛んでいくのも見えました。
実は、下車した植苗駅の隣の駅は南千歳駅で、新千歳空港の近くにあるのです。
コロナで減便されているとは思うのですが、かなりの頻度で飛んで行っていました。
さすが北海道の玄関口です。
また、歩いていると鳥の鳴き声などもたくさん聞こえました。
人があまりいないところを歩くというのもいいものです。
30分ほど歩くと、小中学校もありました。
とても広々とした運動場です。
北海道の学校の運動場はどこも広い気がします。
なにか北海道らしいな、と思って撮った写真。
そうでもないかもしれませんが(笑)
そして駅から歩き続けること約40分、バス停を見つけました!
植苗駅通って…
確かに駅前通りですが、40分も歩いてきましたよ!
駅の近くだろう、などと勘違いして降りてしまったら大変です…
そして、やっと大きな通りが見えてきました。
橋を渡れば国道です。
橋を渡りながら川を見てみると、白鳥がいました。
近くまで行けるようなので、行ってみましょう。
一羽だけぽつんと立っています。
今は少ないですが、秋から春先にかけては白鳥をはじめ多くの鳥がウトナイ湖にやってくるようです。
後で反対側を見てみると、こちらにも2羽いました。
そして国道に出ます。
見にくいですが、植苗駅3㎞の文字が。
かなり歩いてきましたね。
そして南に少し歩くと、
また出ました、植苗駅通。
もうここは駅前通りでもありません。
ちょっと無理がありますね(笑)
この後は国道沿いを歩いていきます。
かなり交通量が多くなりました。
また、時折飛行機が飛んでいくのも見えます。
国道に出てから20分ほど歩いて、ウトナイ湖サンクチュアリという、ネイチャーセンターの看板を見つけました。
もうちょっと大きくてもいいんじゃ…
「かつてん」の看板に完全に押されています(笑)
左に曲がって、もの置き場のようなところの横を進んでいきます。
こんな道の先にネイチャーセンターがあるのか、と不安になりながら歩いていきます。
やっとウトナイ湖に到着!
看板のところから15分程歩くと、駐車場とウトナイ湖の看板がありました。
さらに奥に進むと、ネイチャーセンターがありました。
なぜかどうでもいい写真ばかり撮っていて、ネイチャーセンターの写真がないのですが…
到着したのは4時20分頃。
植苗駅を出てから1時間ちょっとでした。
午前中にも地球岬に行くのに10㎞以上歩いているので、もう今日だけで20㎞近くは歩いています…
さすがに疲れてきました(笑)
とにかくセンターに入ろうと、ドアの前に行くと…
開館時間 16:30まで
という文字が。
あと10分しかない…
こんなぎりぎりに入ったら迷惑かなと思いつつ、中に人もいるようなので入ってみることに。
館内にはいろいろな資料が置いてありましたが、コロナ対策のためか多くが閲覧禁止になっていました。
時間があればウトナイ湖や鳥に関する話を聞けたようなのですが、時間がなかったので遊歩道のことを聞くだけにしました。
「ここまで歩いてこられたんですか?」と聞かれ、「JRの駅から歩いてきました」と言うと、驚かれていました。
ただの変人だと思われたのかもしれません(笑)
とにかく、道の駅まで遊歩道が続いていると教えていただいたので、歩いてみることに。
湿原、という感じがしてきました。
そして、やっと湖とご対面です。
遠かった…
湿地らしく、地面も少し濡れていました。
ところどころに鳥の観察場所があったのですが、時期的な問題なのか、湖には鳥は全くいませんでした。
遊歩道沿いでは鳥がたくさん鳴いていましたが、姿を見ることはできず…
ネイチャーセンターが開いている時間なら、望遠鏡を借りることもできるようだったので、今度来るときは借りてじっくり観察してみたいです。
途中からは木道が整備されていました。
以前に行った釧路湿原を思い出します。
あまり人もおらず、静かな湖でした。
遊歩道を30分ほど歩いて、道の駅に到着しました。
立派な道の駅です。
ここには展望台もあります。
ウトナイ湖の全景はこんな感じです。
なかなか大きく、自然豊かな場所です。
しかし、新千歳空港から近いので、飛行機が頭上を飛んでいくことも多く、こんな写真も撮れます。
ウトナイ湖は札幌から1時間ほど、新千歳空港からなら20分ほどで訪れることができます。
また鳥がたくさん来る季節などに来てみたいと思います。
こんどは沼ノ端駅へ。まだまだ歩きます…
もう時刻も5時頃なので、札幌に帰ります。
ここまで20㎞ほど歩いてきたので、さすがにここからはバスに乗ろうと思っていたのですが…
バスの時間が微妙!
バスは新千歳空港行きと、苫小牧駅方面行きがあったのですが、どちらも30分以上待たなければいけませんでした。
どうしよう、と思った挙句…
沼ノ端駅まで歩くことにしました(笑)
グーグルマップによると道の駅から沼ノ端駅までは約5㎞。
普通はバスを待つところですが、この時の僕は感覚がおかしくなっていまして、「5kmくらいなら歩けそうだな」などと考えてしまったのです(笑)
もうやばいですね。
というわけでまた国道沿いに歩いていきます。
しかしここからはしんどかったです。
足がかなり痛くなってきました。
しかも、僕は今日パンを2個しか食べておらず、完全にエネルギー切れです(笑)
おとなしくバスを待っておけばよかった、と思いますが、後の祭りです。
歩き続けるしかありません。
しかも、ここにきて曲がる道を通り過ぎてしまいました…
さらに歩く距離が長くなる…
結局1時間ほど頑張って歩いて、やっと沼ノ端駅に到着です。
きれいな駅です。
遠かった…
今度ウトナイ湖に行くときは、おとなしくバスに乗ることにします(笑)
札幌へ
この後は普通列車と快速エアポートを乗り継ぎ、札幌に帰りました。
結局今日の合計歩行距離は30.9km。
めちゃめちゃ歩きました(笑)
僕は旅行に行くとかなり歩くほうではあるのですが、それでも20㎞くらいでした。
30㎞越えは初めてです。
とても疲れましたが、歩いたからこそ出会えた景色というのもあったし、楽しかった面もありました。
あまりおすすめはしませんが(笑)
というわけで、今回の旅行記は終わりです。
読んでくださってありがとうございました!