東海汽船「さるびあ丸」2代目引退前

就職活動で関東に戻ってきました。

昨年、四国フェリーを撮影したのが思いのほか楽しかったので、引退を控えた「さるびあ丸」2代目を撮影を計画してバスのチケットも取っていたのですが、急遽、就職活動の予定が入ったので、実家にしばらく滞在して羽を伸ばすことにしました。

実家に戻っても大学のWEB授業にゼミの課題、肝心の就職活動もこなさなくてはならないので、羽を伸ばすという日本語が正しいかは怪しいですが。

6月の頭から、さるびあ丸は八丈島航路に投入されていて、東京は夜着夜発のダイヤですから、当初の予定では、大阪からグラン昼特急4号で東京駅に夕方に到着して、そのままフェリーの撮影に行くつもりでした。

ところが就職活動で数日前から実家に戻っていたので、最寄り駅で趣味仲間と合流してロマンスカーで新宿、のはずが、生憎の人身事故でロマンスカーは運休。相鉄で横浜に向かって、東海道線で新橋へ。そこから、久々に、都営大江戸線に乗って勝どき駅へ向かいます。

AISの位置情報をアプリで眺めていると、さるびあ丸に先行して橘丸が入港してきました。

呉でのドック整備を終えて、東京に戻ってきたようです。

右に見えるのは3代目のさるびあ丸です。

3代目さるびあ丸は数日前から東京に来ていますが、橘丸がドック整備だったので、この二隻がお目にかかるのは初めてのタイミングだったようです。勝どき駅から慌てて岸壁に向かった甲斐がありました。

定刻の入港時間からやや遅れて、20時過ぎにさるびあ丸が入港してきました。

感染症の流行に伴って6月に入ってから小池百合子都知事の出している「東京アラート」ではこのレインボーブリッジが赤くライトアップされているのは、非常に面白い写真になるかなとは思っていたのですが、感染者は減っていないのに解除されて、元の色に戻ってしまいました。

世界情勢を反映したライトアップはそれとして、これが例えば虹色とかグリーンとかにライトアップされていても困りものですから、青にライトアップされていて感謝です。

引退前だし、もう少しイカ釣り漁船みたいに電装されているかなあと思っていましたが、特にそういうこともなく、船首部が特に暗いです。

着岸寸前ですが、デッキに人は数えるほどしか出ていなくて、乗ってる人少ないのが意外です。感染症騒動が無ければ、もっと大勢に見送られていたのでしょうか。

竹芝桟橋の入港を眺めてから、再び地下鉄に乗って大門駅に向かいました。ターミナルの2階部分から船を見れます。客船ターミナルといえば、上海フェリーの上海港国際客運中心も2階部分に公園があって、入口がどこにあるか良く分からない構造だったのを思い出しました。

到着すると、船首のデリッククレーンで荷役作業を行っていました。クレーンが動いていてはバルブ撮影出来ないので、まずは動画撮影にしました。新しいさるびあ丸にもデリッククレーンは付いているのでこの光景は今後も目にすることができますが、まあ、記録程度です。

タワーマンションを背後に撮影。船尾側のマストの左横に見えているのはスカイツリーです。

入港時に、立ち位置をよく考えていればビルの隙間に立つ東京タワーと絡めて撮影出来ていた気がします。

ところで、右端で青く光ってるのはDEUX TOURSというタワーマンションです。中国の都会に立つビルみたいに光っているのは日本では珍しいんじゃないでしょうか。住人に言ったら怒られそうです。まあ、お陰で水面に青く反射して良いアクセントだなあ、なんて思います。

インターネットで見かける写真は、2階部分から俯瞰気味の構図ばかりだなと思っていましたが、下に降りてアイレベルでも撮影できる場所がありました。

デリックポストだけでなく、船首の2本並んだマストも特徴的です。それにしても、左下の水たまりがもっと大きかったらナァ、とか、そんな感想ばかりです。

船首のデリッククレーンも珍しい装備だとは思いますが、さるびあ丸は丸っこい船尾も大きな特徴ですから、忘れずにしっかり撮っておきました。

アニメ映画の「天気の子」は公開早々に観に行った記憶がありますが、荒れた海を進む姿を船尾から写したカットがありましたね。

最後に、ドック明け橘丸も撮影。古めかしいと言いますか、特徴的な配色に目が行くように思いますが、2014年の就航で基本的には3代目さるびあ丸と同型ですね。


帰宅後に思うような色合いで、雰囲気で現像できたかは別問題として、趣味仲間との撮影には大満足した感じです。趣味仲間が、渋谷に置かれている東急5000系がそろそろ移設されるから撮りたいというので、私もご一緒しました。

東急5000系の撮影も満足です。最後の、渋谷5Gと窓に貼られているのはかなりイイですね。東北地方には縁が無いので、秋田に移設されてしまえばもう見る機会は無いかなと思いますので、いい機会でした。

山手線で一時期話題になった高輪ゲートウェイ駅を通りつつ、新宿駅に戻りまして、新宿を11時40分に出発する最終のロマンスカー、ホームウェイ23号で趣味仲間と帰途に就きました。


さるびあ丸は28年間の運航を終えて、2020年6月25日に無事に最終の定期運航を終えました。ギリギリに撮影することに賛否両論あろうかと思いますが、最後にカメラに収められて満足です。

八丈島の港に着岸する姿なども撮影したいと思いはしましたが、離島への渡航自粛もありますし、航空便が減便されていて時間の都合が悪いというのもありまして、東京で一晩だけの撮影でした。感染症騒動が落ち着いたならば、3代目さるびあ丸で東京の離島を訪れてみたいものです。


コメントを残す