今回は特にネタが無かったので、以前から投稿しようと考えていた話題に触れたいと思います。
その話題は、2013年3月の東急東横線・地下鉄副都心線相互直通運転開始に伴い、85年の歴史に幕を閉じた東横線 渋谷駅です。
駅として機能していた頃から、渋谷の新しいランドマークへ生まれ変わるまでの変遷を当時の写真を挟みながら紹介したいと思います。
1927年8月28日に東京横浜電鉄(現在の東急)東横線 丸子多摩川駅(現在の多摩川駅)~渋谷駅が開業、島式ホーム1面2線の高架駅として渋谷駅の歴史が始まりました。
1934年11月1日に、東急百貨店東横店が東京初の駅直結デパートとしてオープン、2020年3月31日に閉店となった
1964年4月16日に、東横線ホームが4面4線へ改築、特徴的なカマボコ屋根も取り付けられました。(2011年11月撮影)
2011年11月当時の東横線 渋谷駅改札、多くの人が行き交っていたここでも数多くの物語が生まれたのだろう
東横線 渋谷駅ホーム、クラム型の壁はホーム側が広告スペースになっていた
終着のターミナル駅といった雰囲気の東横線 渋谷駅構内
2013年2月の東横線 渋谷駅ホーム、電車がズラリと並ぶ光景は、この駅の名物だった
東京メトロ10000系が入線した事もあった
2013年3月ダイヤ改正のポスター、副都心線との相互直通運転開始と同時に、地下鉄日比谷線との相互直通運転が終了、東横線から日比谷線方面へ乗り入れる列車も廃止に
当時の路線図(中央の赤ラインが東横線)
2013年3月16日に、東急東横線が東京メトロ副都心線との相互直通運転を開始するため、渋谷ヒカリエの地下にある駅へ移転となりました。最終日の3月15日はニュースになるほどの荒れようでした(混乱を避けるため行ってません)上写真は現在の東横線・副都心線 渋谷駅改札
渋谷ヒカリエ(写真左)、右側の渋谷スクランブルスクエアは東横線 旧渋谷駅跡地に建設された
2013年3月15日をもって駅としての役目を終えた東急東横線旧渋谷駅は、5月6日までイベントスペース「SHIBUYA ekiato」として開放、イベントスペースとしての役目を終え解体が始まった(写真は2013年9月に撮影)
2014年2月の旧東横線 渋谷駅、順調に解体作業が進んでいた
2014年3月の旧東横線 渋谷駅、画像データが膨大で2016年に撮影した写真が見つかりませんでした
2015年5月の旧東横線 渋谷駅
2017年1月の旧東横線 渋谷駅、高架が全て撤去され跡形も無くなった
2017年3月の旧東横線 渋谷駅
2018年4月の旧東横線 渋谷駅、スクランブルスクエアの建設が進んでいた
2018年9月13日の「渋谷ストリーム」開業と同時に、「国道246号横断デッキ」が誕生、横断デッキには「かまぼこ屋根」と「クラム型の壁」を再現しました
最後まで残った国道246号線を跨ぐ高架橋、一部の鉄骨が横断デッキに流用されている
床には旧東横線の線路をイメージした本物のレールを埋め込み、渋谷駅1番線~3番線を意味する「TRACK No1~3」と記されており、東横線 渋谷駅が存在していた証を残している
東横線地上ホーム跡地の北半分には地上47階・地下7階建ての超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」が、2019年11月1日に開業した
6年の歳月をかけて、東横線の駅があった事を忘れさせる勢いで大きく変化していきました。
そして東急以外の渋谷駅も変貌を遂げています。
今年3月31日に閉店した東急百貨店東横店、85年の歴史に幕を閉じましたが、数年後には新たな渋谷スクランブルスクエアに生まれ変わり、渋谷のランドマークのひとつとして歴史を刻んでいくのでしょう。
東急百貨店の後ろにそびえ立つビルが、東横線 旧渋谷駅跡地に建設された渋谷スクランブルスクエアです。
利用客だけでなく渋谷駅の駅員さんも大喜び
渋谷で約5年働いていた当時は、駅だった頃から解体までの時期だったので、仕事帰りに作業風景をたまに撮影してました。(写真は公園通り、モナリザの壁が印象的な探偵物語のエンディングはこの通り)
渋谷の街は絶えず変化しているので、立ち寄る度に驚かされますね。ハチ公前に鎮座している東急5000系「青ガエル」は、忠犬ハチ公の故郷である秋田県大館市にある秋田犬の里へ、今月上旬に移設される予定でしたが、まだ移設されてませんので記録はお早めに。計画はどうなったんだ
話が少し脱線しますが、以前スクランブル交差点そばのスタバ店内で、脚立を使って青ガエルを撮影していた人がいたとのツイートを見かけましたが、お店や周りのお客さん、そしてまともな鉄道ファンに迷惑が掛かるので常軌を逸した行動は辞めて下さいよ。
キセルや線路侵入、営業列車の幕回し(中学時代に見かけた)、車両部品窃盗など平気でやるイカれた鉄ヲタは昔から見かけますが、純粋に鉄道が好きで常識やルールを守って趣味を楽しんでいる方もいるのですからお願いします。
かつて1964東京オリンピックのウェイトリフティング競技会場やドリフの8時だよ全員集合!・歌番組などの公開収録、数多くのコンサート、BOOWYの解散発表によるファンの暴動など様々な歴史を刻んだ渋谷公会堂も建て替えられ、新たな歴史を刻んでていくのでしょう。
渋谷スクランブル交差点では、撮影で水着のお姉さんが歩いたり、様々なパフォーマンスをやる人、バカチューバーらしき輩、様々な人間模様が交錯していますが、ハイジのおじいさんみたいな外国人がヤギを連れて歩いていた時はさすがに驚きましたね
※写真は渋谷通勤で利用していた京王井の頭線
渋谷公会堂の楽屋口前で、出待ちをしていたファンが壁に残した、「聖子ちゃん大好き」「トシちゃん」「マッチ最高」「狩人」など多くの落書きが時代を物語っていた渋谷区役所(横長の建物)も建て替えられ、渋谷の街から昭和の香りがどんどん消えてゆく・・・
これからも思い入れのある渋谷の街の変化を見届けたいなと思います
そういえば
暑い日が続きますが、水分補給を忘れず熱中症やコロナ予防にお気をつけ下さい
今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。