さて、前回の続きとまいりましょう。
今回は、エンジン側ボンネット周りです。
というわけで、こちら側のボンネット周りです。
こちら側の、ライト周りも白く塗られちゃってます。
ボンネット正面には、点検用の4枚折り戸が付きます。
ボンネット上部です。
架線注意のプレートの他、点検用の蓋があります。で、画像の一番奥が冷却用ファンです。
このボンネットの中に、1250psのDML61ZAエンジンが入っている・・・はず。
というのも、ごく稀に、エンジンの入っていないDE10の保存車両があったりするので・・・。
このカマは、側面の点検扉が開けることが出来なかったから、確認のしようが無いし・・・。
冷却ファンの手前にある出っ張りは、エンジンのクランク室のガス抜き管です。
ちょっとアップにしてみました。
側面のラジエーターで、冷却水を冷やして、熱くなった空気を、このファンを回転させて、外に放出します。
・・・と、何やら軸に付いてますね。
これは、ファンの回転の確認用の目印です。
製造当初は、何も付いていない状態でしたが、工場へ検査入場の際や、所属機関区ごとに様々なデザインがありました。
苗穂工場のクローバー形が有名ですが、他にも〇、△、□、矢印といったものや、北見機関区の「北」とか、ラインを1本ペンキ書きしたタイプもありました。
このカマは、△っぽいんですけど、曲げられちゃっているので、判別が難しいです、矢印っぽくも見えるし・・・。
曲げられたのも、現役当時なのか、ここに保存されてからなのか・・・。
ラジエーターです。といっても、見えているのは、ラジエーターカバーです。
量産先行車の1~4は、カバー無しで登場しましたが、その後の5号機以降の初期量産車は、このような一体型のカバーでした。
その後、検査入場した際に、脱着作業に難があるということで、3分割タイプに変更されました。
また、釧路や旭川機関区所属のDE10は、ラジエーターカバーを外したまま運用されることが多々ありました。
カバー上部に、楕円形の穴が5か所ありますが、これはラジエーター散水装置のノズルで、いわゆるオーバーヒート対策です。
画像左のルーバーは、空気取り入れ口で、ここの内部にエアフィルターがあり、そこを通った空気がエンジンに流れます。
注意書きの看板の裏には、ボンネット上部に上るためのステップがあります。
この看板、現役当初の物をそのまま流用したのか、後付けなのかは不明です。
交流電化された地域に配置されていたDE10には、様々なタイプがありますが、こうした警告看板がありました。
前述の砂箱以外に、どこか開くところは無いかと探していましたら、ありました、ありました。
ランボードをめくってみると・・・
バッテリー・・・というより、蓄電池といったほうが良いかな、まだ入っていました。
そして反対側にも、入ってました。
さすがに機関車用だけあって、でかいねぇ~、重たそうだ・・・。
いよいよ、次がラスト、運転台周りです。