-下トマム交点(14:22着・14:45発)-
※この全駅間歩きは2015年に歩いたものです。
占冠駅から東へ進み、滝ノ沢信号場近くで休憩した続きです。
道は鵡川に沿って続いていました。
道は立派ですが、民家どころか畑も見かけなくなりました。
列車が颯爽と通過していきました。
途中、1本の楡の木が立っていました。
道路工事で伐採を試みたものの、そのたびに泣き声が聞こえ、
伐採されず残っているとのこと。
看板には、この木にまつわる悲恋の話が書かれていましたが、
立ち止まる人は自分以外誰一人いませんでした。
深い山の中をさらに進みました。
鵡川を遡るように進みます。
そこら辺にクマがいてもおかしくない雰囲気です。
ザックを背負う肩が少し痛くなってきました。
少しだけ開けた場所。
近くに作業場みたいな場所がありましたが、
やっぱり民家はありません。
ポロカトマム川を渡りました。
いよいよ「トマム」という言葉が入ってきましたよ。
滝ノ沢信号場から1時間半。
T字路にさしかかりました。
この近くにあるはずのバス停で休憩しようと思っていたのですが、
なぜか見つからなかったので、空き地で休憩しました。
はじめはオーバーヒート気味でしたが、汗はすぐに引きました。
肩が痛くなっていたので、文字通り「肩の荷が下りた」気分でした。
T字路を左折すれば南富良野町の幾寅へ抜けられますが、
20分休憩していて、その道を通った車は1台だけ。
石勝線の高架にスノーシェッドが見えました。
少し先にホロカ信号場があります。
このあたりは下トマムと呼ばれています。
トマム地区はかつて林業で栄えていたそうで、
1960年には地区全体で1,300人以上が生活していたそうです。
しかし、林業の衰退とともに、住民の多くはこの地を去ったそうです。
2015年現在、下トマムの住民は1世帯2人。
かつてこの近くには小学校があり、信号場も駅として開業する予定だったそうですが、
今は牧草地が点在するのみです。
放牧が行われているだけで、
生活感を感じるのは異常なのか。
線路をくぐって東へ。
トマム駅まで6kmです。
6kmが「近い」と思えるところが、
この路線を歩く怖さ。
右手に民家が見えてきましたが、廃屋でした。
かつては、こんな感じで民家が点在していたようです。
(その19へ続く)
滝ノ沢信号場先からホロカ信号場先までのGPSログ(1/75,000)です。
ログ線が若干ずれていますが、このあたりは一本道です。