蒸気機関車の発車シーンは勇壮で迫力があり、蒸気機関車を撮影するのに発車シーンは先ずハズレはないと思います。しかし、それも蒸気機関車が見えている事が絶対条件ですが、以前にも書きましたが夕張地区の運炭列車は独特の圧縮引き出し法があったようで、盛大に吐き出されたドレイン蒸気で時として機関車が見えなくなってしまう事があり、もうそんな時は「早く蒸気の中から顔だけでもイイから出してくれぇ~」と真剣に祈ったものです。
撮影 : 夕張線 沼ノ沢 1975年3月31日
普通貨物を牽いて沼ノ沢を発車します。
通常は上のような発車光景ですが
これが運炭列車となるとD51のドラフト音はなく、動き出す前からシュ~シュ~とドレインを切るので機関車全体が蒸気に包まれてしまいます。撮影もできず見ていると蒸気の塊が物凄い音と共にゆっくりと動いているのが判別できます。
列車の速度が上がって来て
ようやく蒸気の中から顔を出し始めました。
こんな構内の外れまで来てから
無事にD51の写真を撮ることができました(^^
いま思うと蒸気に隠れていた時の様子も撮っておけば良かったですね。何より真谷地炭鉱の積み出しホームのほうに置いてあるDLのほうが今になってとても気になります。
最後まで御覧戴いて ありがとうございます。