泉北高速鉄道5000系5507-5508編成大規模修繕後の試運転 平成31年3月27日(水)撮影 | ふなたんのブログ

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 平成31年3月27日(水),泉北高速鉄道光明池車庫で大規模修繕を行っていた5000系5507-5508編成(中百舌鳥駅・南海高野線難波駅方から5507-5007-5107-5607-5608-5108-5008-5508)の改造後の試運転が泉北高速鉄道線内で数往復行われました。

 5000系の大規模修繕は平成26年度から開始されています。

大規模修繕の主な内容:〇:バリアフリー設備の新設(車椅子スペース新設・扉開閉予告灯設置・誘導鈴設置・乗降扉の合わせ目に黄色ライン追加・乗降扉付近は滑り止めを兼ねた黄色の床敷物に変更など)。〇:車内案内表示器をLED式から液晶ディスプレイ(LCD式に交換。〇:内装の更新(床敷物,化粧板の交換・座席モケット交換(紫色へ,優先座席はオレンジ色に)・座席袖仕切板の大形化・乗降扉交換により化粧板無しのステンレス無地の物へ更新など)。〇:補助電源装置の換装。〇:種別・行先表示器を幕式からLED式へ交換(今回の施工から実施)。〇:前照灯・後部標識灯・種別標識灯・客室のLED化など,です。南海車両工業が工事を行い同日付で竣工しました。

 

大規模修繕を終えた5000系5507-5508編成,「試運転」が総合的な車両性能確認などを行うため泉北高速鉄道線内(和泉中央駅又は光明池駅-中百舌鳥駅)で数往復行われました。乗降扉が新品と交換されたため5507-5508編成はラインが途切れた姿で試運転を行いました。試運転ならではの光景です。この後,定期検査で再塗装が施され乗降扉部部にもラインは入っています。

 

▲泉北高速鉄道発着駅・南海高野線との接続駅となる中百舌鳥駅に到着した5000系5507-5508編成,「試運転」。この後は折り返すため引上線へ入線していきました。

 

▲中百舌鳥駅-南海高野線百舌鳥八幡駅間にある引上線に停車中の5000系5507-5508編成,「試運転」。和泉中央駅・光明池駅までの折返しに向けて中百舌鳥駅入線時刻まで待機します。

 

中百舌鳥駅-南海高野線百舌鳥八幡駅間にある引上げ線から中百舌鳥駅2番線へ入線してくる5000系5507-5508編成,「試運転」。このあと光明池駅または和泉中央駅へ向けて出発しました。

 

▲5000系5002形(M1´)5008。5007-5107,5108-5008の床下にVVVFインバータ制御装置を搭載していますが,今回の大規模修繕では更新は行われていません。

 

▲5000系5502形(Tc2)5508。5507・5508は床下の補助電源装置が交換されています。

5507-5508編成は大規模修繕で乗降扉が新たな物と交換されたためラインが入っていない状態で試運転が行われました。これはこの後,南海電鉄千代田工場で定期検査を行い同時に再塗装が行われるためです。

 

▲大規模修繕により5507・5508の床下に装備されていた補助電源装置は東芝製の静止形インバータに換装されていました。大規模修繕後直後の5507-5508編成で唯一綺麗な機器でした。

 

▲5000系5001形(M1)5007など一部の車両の車内には検査員(技術員)が搭載機器などのデータをノートパソコンへ収集・確認している姿が見受けられました。

 

▲客室の乗降扉上部に設置されていた車内案内表示器はLED式から液晶ディスプレイ(LCD)式に交換されています。判り辛いですが,液晶画面は作動しています。

 

5507-5508編成は大規模修繕で床敷物が新たなデザインの物と交換されましたが,工事中や定期検査時や試運転なで汚れないよに養成された状態でした。客室側の乗降扉が化粧板無しのステンレス無地で合わせ目に黄色のラインが入っているのが見えます。

 

▲5507-5508編成の大規模修繕から種別(「試運転」表示の右側で試運転等では無表示)・行先表示器が幕式からフルカラーLED式に交換されています。大規模修繕を終えた他の編成にも交換されるのか気になります。

 

▲側面も前面同様に種別・行先表示器が幕式からフルカラーLED化となりました。幕式の表示枠を再利用しているため,前面も含めて幕式のサイズに合うLEDが無いためか若干幕式より小型表示となります。

 

画像は全て泉北高速鉄道・南海高野線中百舌鳥駅にて

 

※:参考文献:鉄道ピクトリアル2019年10月号内の「2018年度 民営鉄道車両動向」