夏至で夜が短い1日、ふと短距離の寝台列車を思い出しました。
寝台「特急」で短距離だった列車は「北陸」を思い出しますが、更に短距離だったのが岡山-博多間の「月光2・1号」。
走行距離465.3kmは「北陸」より50km短く、下り2号は岡山23:43→博多6:36、上り1号は博多23:45→岡山6:37とは寝たと思ったら降りるよう。
新幹線も高速道路も未発達、飛行機も一般的でなかった時代に、山陽新幹線博多延長までと割り切り、逼迫する需要に対応した様子が伝わってきます。
国鉄が増発を繰り返しても追いつかなかった、鉄道の黄金時代最後の時期でした。
クハネ581-35[近キト]
2018.7.21 京都鉄道博物館
所属標記はせめて581系登場当時の[門ミフ](南福岡電車区)か、運用移管後の[大ムコ](向日町運転所→現・吹田総合車両所京都支所)がいいなあ…
更に短距離の寝台列車は上野-仙台348.4kmの「新星」。
上りは仙台で21:30分から寝台を使用出来ましたが、停まっている寝台車は何故か眠れませんね。
ナハネフ23のバックサインだけが写って、妙な写真になりました。
1102レ 急行 新星 20系客車[北オク]
1979.2.4 上野
今はあり得ない短距離の寝台列車ですが、国鉄だけが頼りだった時代の空気を廃止されるまで伝えていました。