2017年9月に、大人の休日倶楽部パスを使って北東北へ出かけた。今回の目的は、男鹿線、八戸線、津軽線を走るキハ40 だった。その最初は男鹿線での撮影だった。秋田駅でレンタカーを借り、最初の撮影場所に移動した。脇本駅からそんなに遠くない踏切で、キハ40 二両の上り 1134D と EV-E801 の下り 1133M を撮影した。上り列車に対しては逆光だが、キハ40 なので後追いではなく正面から撮影した。

 9/4 羽立→脇本 
170904003L
普通 1134D、男鹿発、秋田行き / 14:23
国鉄キハ40形気動車500番台、キハ48形気動車500番台
                 / 48-522 + 40-570(2両/JR東日本/秋田車両センター)


 次の撮影場所は羽立駅近くの緩いカーブで、羽立駅に車を止めて撮影地まで歩いた。先ほど撮影した EV-E801 の折り返しを後追いで撮影して、最終的に構図を決めた。1135D はキハ40 三両編成で、きれいな太陽を浴びて撮影することができた。背景の空が黒い雲に覆われていたのが残念だが、十分期待通りの写真を撮影することができた。

 脇本→羽立 
170904023L
普通 1135D、秋田発、男鹿行き / 16:22
国鉄キハ40形気動車500番台、キハ48形気動車500,1500番台
          / 48-1507 + 48-517 + 40-569 (3両/JR東日本/秋田車両センター)


 初日最後の撮影は、船越水道を渡る鉄橋を通過する五両編成のキハ40 だった。明朝撮影予定の有名撮影場所の対岸にあたる。夏場の夕方はきれいに夕日が当たるポイントだ。
 キハ40、三両編成の下り 1138D で構図を確認して、キハ40 五両編成の 1137D を待つ。太陽の傾きが心配だったが、ぎらぎらした夕日を浴びて走るキハ40 を撮影することができた。実際に見てみると、五両編成は迫力がある。本日の撮影はこれで終了。秋田市内の宿に向かった。

 天王→船越 
170904036L
普通 1137D、秋田発、男鹿行き / 17:23
国鉄キハ40形気動車500,2000番台、キハ48形気動車500,1500番台
 / 48-1539 + 48-508 + 40-541 + 48-537 + 40-2019(5両/JR東日本/秋田車両センター)


 二日目の午前中は、昨日に引き続き男鹿線のキハ40 を撮影した。最初の撮影場所は、船越水道を渡る鉄橋を通過するキハ40 を撮影するポイントで、昨日最後に撮影した場所の対岸となる。キハ40 五両編成の 1122D を早朝に順光で撮影できる有名ポイントだ。
 現地には、千葉ナンバーの車で来た撮影者が一名すでにスタンバイしていた。昨日と同じような構図になってしまうので、少しサイド寄りから撮影することにした。素晴らしい青空が広がり、申し分のないコンディションだった。キハ40、四両編成の 1121D で構図を確認して、本命の 1122D を待つ。秋田からの初発となる 1121D でやってきたと思われる撮影者が二名加わり、合計四名の撮影者で 1122D を待つ。
 1122D の通過時間が近づいてくると、海の方から厚い霧がゆっくりと迫ってきた。かなり厚い霧の塊で、これがやってきたらひとたまりもない。やきもきしながら待っていると、ぎりぎりのところで 1122D がやってきた。写真で見る限りは素晴らしいコンディションで、この撮影が大本命だったので、無事撮影できて本当によかった。この時点で霧は右手 100メートル位まで迫っていて、数分後には一面霧が立ちこめ視界がほとんどなくなってしまった。本当に間一髪だった。

 9/5 船越→天王 
170905051L
普通 1122D、男鹿発、秋田行き / 6:31
国鉄キハ40形気動車500,2000番台、キハ48形気動車500,1500番台
 / 40-2019 + 48-537 + 40-541 + 48-508 + 48-1539(5両/JR東日本/秋田車両センター)


 次の撮影場所は、二田駅方面に戻って、男鹿線をまたぐオーバーパス上からだ。広い歩道があるので安全に撮影できたが、フェンスや障害物があるのでベストポジションは限られてしまう。先ほどの撮影場所からこちらに移動する人がいるのかなと思っていたが、結局誰も来なかった。空は雲一つない素晴らしい晴天が広がり、絶好の撮影日和となっている。船越水道の霧の方も去って行った。
 ここでは、キハ40 四両編成の 1124D と 1126D を撮影した。同じ四両編成で同じ構図なので、見分けのつかない写真となってしまった。男鹿線の日中の運行はキハ40 二両編成と EV-E801 が中心となるので、長編成のキハ40 を撮影することができるのは朝夕の通勤通学時間帯だけだった。

 天王→二田 
170905064L
普通 1124D、男鹿発、秋田行き / 7:14
国鉄キハ40形気動車500,2000番台、キハ48形気動車500,1500番台
    / 40-2088 + 40-543 + 48-517 + 48-1507(4両/JR東日本/秋田車両センター)


 次の撮影場所は男鹿駅方面に向かい、脇本駅を通り過ぎ、昨日撮影した踏切をさらに通り過ぎて少し走ったところだ。男鹿線はほとんど海から離れたところを走っているが、このあたりは山の中の雰囲気がある場所だ。
 ここでは、キハ40 二両編成の 1128D を撮影した。もう少し引いた方が山里の雰囲気が出るが、何かと邪魔のものも映り込んでしまうのでこの構図に決めた。雑草に少しかかってしまったが、二両編成を撮影するには悪くない場所だ。この後の下り列車は1時間半から2時間間隔となってしまうので、キハ40 の撮影はここで終了とした。
 この後 30分ほどで EV-E801 による下り 1127M がやってくるのでこれを最後に撮影した。男鹿駅にほど近い住宅地の中にある線路脇で撮影だ。これで男鹿線の撮影は終了して、トヨタレンタカー男鹿営業所にレンタカーを返却した。船越駅まで送ってもらい、男鹿線に乗車した。

 羽立→脇本 
170905087L
普通 1128D、男鹿発、秋田行き / 8:58
国鉄キハ40形気動車500,2000番台 / 40-2089 + 40-536(2両/JR東日本/秋田車両センター)


 2017年3月4日のダイヤ改正より、蓄電池電車 EV-E801系「ACCUM」を一編成導入して、試験運転をかねて「秋田-男鹿」間で運行を続けていた。その運用実績を元に、JR東日本秋田支社は 2019年12月3日、EV-E801系を 2020年度以降に追加投入し、キハ40・48形気動車で運用されている列車をすべて EV-E801系に置き換える計画を発表した。 


Nikon D7200 + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD
        + Nikon AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED