川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

KATO ホキ9500矢橋工業8両セットを買ってみた

このたび、前々から欲しかった鉄道模型を購入したので、さっそく購入レビューをしたいと思います。

今回レビューするのは、こちらの製品です。

f:id:kawaturu:20200620194824j:plain

KATO 品番10-1277 ホキ9500 矢橋工業 8両セット

KATOから再販された、矢橋工業所有のホキ9500です。

 

実車の写真がこちら。

f:id:kawaturu:20200620201352j:plain

ホキ9500形は、成田空港建設時の砕石輸送用に製造された貨車で、成田空港完成後はセメント会社などに払い下げられ、セメント原料や製鉄所の造滓剤となる石灰石輸送に従事しています。

今回の製品は、岐阜県の「矢橋工業」に払い下げられた車両で、西濃鉄道乙女坂駅東海道本線美濃赤坂駅から笠寺駅名古屋臨海鉄道名古屋南貨物駅まで石灰石を運ぶ列車に使用されており、その石灰石輸送列車は外観から「赤ホキ」と呼ばれています。

 

この「赤ホキ」は、貨物好きの私としても押さえておきたい車両でしたが、2015年に発売されて以来再生産がかかっておらず、なかなか入手機会がありませんでした。

それがこのたび、5年ぶりに再生産が掛かったということで、これ幸いと購入したというわけです。

 

さっそく箱を開封

f:id:kawaturu:20200620204007j:plain

タンク車のセットと同様に、発砲スチロール梱包となっています。

この梱包形態は、外に持ち出すときに場所を食うのが難点なので、あとでほかのケースに入れ替えたいと思います。

 

車両を取り出してみます。

f:id:kawaturu:20200620204257j:plain

f:id:kawaturu:20200620204442j:plain

f:id:kawaturu:20200620204307j:plain

f:id:kawaturu:20200620204457j:plain

少々色が濃い気がしますが、ぱっと見はいい出来だと思います。

 

続いて細部をチェック。

まずは台車から。

f:id:kawaturu:20200620204654j:plain

f:id:kawaturu:20200620204705j:plain

おにぎり状の穴の下部の造形が微妙に違いますね・・・。

調べてみたところ、ホキ9500形が履いている「TR213台車」は同じ型式でもいくつかバージョン?があり、模型はどうやら違うバージョンを履いているようです。

KATOのホキ9500に関しては、今回の製品の前に同型のホキ2500形を含めいくつか発売されており、それらから台車を流用したのでバージョン違いが発生した、といったところでしょうかね。

 

お次は常備駅表記と矢橋工業の社紋。

f:id:kawaturu:20200620205907j:plain

f:id:kawaturu:20200620210008j:plain

実車には「架線注意」の標識がありますが、そこは再現されていません。

 

また実車の社紋は、車体に看板状のものをボルト止めしていますが、模型では印刷表現となっています。

f:id:kawaturu:20200620210353j:plain

ここまで別パーツ化するとコスト的な兼ね合いも出てくるでしょうし、値段を考えれば致し方ないですかね。

 

続いては車番と会社名の表記。

f:id:kawaturu:20200620210923j:plain

f:id:kawaturu:20200620211614j:plain

社名部分については社紋と同様に、実車では車体に看板上のものをボルト止めしていますが、模型では印刷表現となっています。

あと車番表記のフォントサイズが、実車より一回り大きいですね。

 

続いては形式・検査表記の部分。

f:id:kawaturu:20200620211817j:plain

f:id:kawaturu:20200620211830j:plain

こちらも形式表示がデカいものの、さすがKATOだけあって検査表記など細かい部分まで綺麗です。

 

続いては天面。

f:id:kawaturu:20200620212455j:plain

矢橋工業が運用するホキ9500形は、矢橋工業生粋のカバーありの車両と、奥多摩工業から移籍してきたカバーなし車両の2通りがありますが、今回のセットはすべて生粋の車両なのでカバーが標準で付いています。

 

ちなみにこのカバーは取り外すことができ、積載編成と返空編成の両方が再現できるようになっています。

f:id:kawaturu:20200620212715j:plain

f:id:kawaturu:20200620212724j:plain

カバーを外せば、細かい差異を抜けば奥多摩工業からの移籍車にもなります。

 

ただ注意が必要なのが、石灰石パーツです。

f:id:kawaturu:20200620212852j:plain

こんな感じに、カバーに干渉する場所をえぐられているので、カバーなしの積載を再現しようとすると、かなりダサい見栄えに・・・。

実車の「赤ホキ」は、カバーありとカバーなしが混結されているので、ちょっと悩ましい点ですね。

 

といった感じで、KATOのホキ9500形のレビューをお届けしました。

気になる点はいくつかありますが値段なりにはいい出来なので、買ってよかったかなと思います。

 

ちなみに今回、私は2セット購入しました。

f:id:kawaturu:20200620221502j:plain

2セットで計16両あるのでそれっぽい編成は一応組めるのですが、実車ではホキ9500形の後継であるホキ2000形も混結されています。

f:id:kawaturu:20200620221630j:plain

なのでホキ2000形も製品化されないかなと思っていたら、どうやら2015年に名古屋の丸栄百貨店(2018年閉店)のイベント限定で発売されていたようで・・・。

限定品だと再生産のハードルはかなり高いと思われるので、素直に中古を漁ろうかなと思います。

 

 

今回は整備内容も簡単なので、ついでに実施しておきます。

まずはカプラーを我が家の貨車の標準である、車間短縮カプラーに交換。

f:id:kawaturu:20200620213504j:plain

いつもは灰色のカプラーを使いますが、ホキ9500形は黒色を使います。

 

床下を車体に取り付けたまま台車を取ろうとすると、ステップ部分が干渉するので、一旦床下を外したあと台車を取りましょう。

f:id:kawaturu:20200620213548j:plain

 

カプラー交換後の車間を確認。

f:id:kawaturu:20200620213802j:plain

ホキ9500形は車体長が短いことから、普通のコキと比べると短縮した見栄えの向上効果が大きいですね。

 

手を入れるのはもう一点、実はこの製品には付属品が一切無いため、デフォルトでは後部標識が付けられないという、少し残念な欠点があります。

ちなみに実車の後部標識はこんな感じ。

f:id:kawaturu:20200620214252j:plain

写真は後継のホキ2000形ですが、基本構造はホキ9500形と変わらないため、後部標識のつき方も同じです。

 

実車ではフック状の金具が車体についており、そこに後部標識を引っ掛けていますが、模型では単なるモールド表現になっているので、KATO製コキのように後部標識を引っ掛けることができません。

f:id:kawaturu:20200620214945j:plain

f:id:kawaturu:20200620214622j:plain

 

なので今回は、接着剤で直接貼り付けることにしました。

材料はKATOコキ106・107付属品のAssyパーツ「Z08-0232 コキ106 反射板」を使用。

f:id:kawaturu:20200620215338j:plain

TOMIXの後部標識と比べ銀の縁取りをしてあり実感的なうえ、色々な用途に使いまわせるので結構お気に入りのパーツです。

 

今回は根付部分は不要なのでカッターで削ぎ落し、Gクリヤーで貼り付けました。

f:id:kawaturu:20200620215746j:plain

ちょっと大きい気がしますが、まあ無いよりマシでしょう。

 

といった感じで整備も終了です。

もう少しコロナが落ち着いたら、レンタルレイアウトで走らせたいと思います。