中央西線の EF64形牽引重連貨物を撮影した帰りに、長坂駅近くの八ヶ岳バックの撮影ポイントに立ち寄った。予定はしていなかったが、中央道から八ヶ岳がきれいに見えたのでその場で撮影を決めた。撮影対象は、ちょうどいい時間に通過予定の「スーパーあずさ22号」だ。
 他に撮影者がいなかったので、じっくり構図を決めることが出来た。八ヶ岳に少し雲がかかっていたが、光線状態は申し分ない。前走りの普通電車で構図を決めていると、撮影者が四名加わった。何も無い平日なのにと思っていたが、三名は「スーパーあずさ22号」目当てで、もう一人は E353系の試運転が目当てのようだった。試運転は下りとのことなので、興味も無いので撮影はしなかった。
 「スーパーあずさ22号」は LED も決まり、期待通り撮影できた。「スーパーあずさ」を撮影するときは、ヘッドマークに相当する LED がなかなか決まらない。今回はぎりぎり、グリーン表示から愛称名に代わった直後だった。その後、5460レ まで撮影して撤収した。

 小淵沢→長坂 
170317087L
特急「スーパーあずさ」22号 22M 松本発、新宿行き / 15:37
JR東日本E351系電車 / S-25編成(4両) + S-5編成(8両)(JR東日本/松本車両センター)


 後継となる E353系が 2017年12月23日から営業運転を開始し、「スーパーあずさ」8往復のうち4往復が E353系に置き換えられた。さらに、2018年3月17日のダイヤ改正で「スーパーあずさ」全列車がE353系に統一され、E351系は定期運用を終了した。そして、同年4月7日に行われた「ありがとう E351系 松本〜新宿ラストランの旅」をもって全ての運用を終了した。
 E351系は全車解体され、転用車も保存車も存在しない。制御振子装置という特殊設計で維持・管理に莫大な費用がかかることから、他線区への定期特急列車及び臨時列車の転用が行われなかった。特急形車両で全車を解体するのは初の形式となった。


Nikon D500 + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD