新型コロナウィルスの影響が各方面に及んでいるのは皆さんも周知の事実かと思います。医療現場は言うに及ばず、飲食業、観光業辺りが打撃を被って、中には志半ばで廃業に追い込まれるケースをニュース等で耳にします。そして、観光業に付随して、今、岐路に立たされているのが観光バスを運行する貸切自動車業です。
この画像は、2012年4月に撮りました。
2011年の東日本大震災から1年後・・ということになりますが、あの時は一過性のもので、時間が経つにつれて観光をする人が増え、 「インバウンド」 と称する、外国人観光客も戻ってきました。新コロも一過性であれば・・と思ったのですが、どうも今回は長引きそうで、とにかくワクチンが開発されないと、感染拡大を抑止するのに精一杯で、騒がれる前の状態には戻らないのではと言われています。
こちらはいつもですと、観光バスが数台屯ってる、上野寛永寺前の駐車場。私自身、何かにつけてここにやって来ては、バスウォッチングを行うのですが、ここ何ヶ月かずっとこの状態が続いています。
我が家の近所にあるHMC東京の本社営業所には、動く気配の無いバスが眠ったままですし・・・
アルピコ交通東京の江戸川営業所に至っては、バスを全て引き払いました。何処に持っていったのかは判りませんが、 「江戸川営業所は撤退した」 という噂も流れており、どっりにしても状況的には氾濫危険水位ギリギリといったところでしょうか?
ただ、HMCの場合は後ろ盾が日の丸自動車興業という大手の貸切事業者ですので、まだ余力は残っているのかなという気がしないでもないのですが (アルピコだって、長野県下に限れば大手になります) 、足腰が非力な新免、中小、零細の事業者 (もはね用語で 「オレ流バス」 ) はおそらく氾濫危険水位はとっくに超えてしまい、再興は絶望的という声もあります。
6月19日に社会経済活動のレベルを引き上げ、都道府県間の往来を緩和することになっており、また、海外からの入国制限も一部解除になります。それでも 「人数制限」 や 「感染防止対策」 を徹底すべしという但し書きがありますが、ここで貸切バスがどう動くか。団体からのオファーが無いと貸切バスは動きません。仮に申し込みがあったとしても、40~50人乗りのバスの 「乗車制限」 があるでしょうし・・
① 換気のために側面窓は、固定式じゃない限り開ける。
② 乗務員、乗客全てにマスクの着用義務づけ。
③ 会話はなるべく避ける。
④ 場合によっては、座席は1脚ずつ間隔を開ける。2列シートの場合は1脚だけ使用する。
これ位はバス会社から要求されるでしょう。でも、これではとてもじゃないけど、大口団体の需要は見込めませんよね。
それと、観光地での受け入れ体制も万全でないと、やっぱり観光バスは動かしづらいですよね。
これは貸切事業者だけで無く、高速路線バスにも同じことが言えます。
小田急シティバスは時折、バスを動かしているようですが、それでも各地への夜行高速路線バスは運休のままのようです。JRを始めとして、私鉄系のバス会社は 「右に倣え」 状態で一部の便は運休したまま。これがいわゆる 「ツアーバス上がり」 の事業者はどうなるのか? たまに見かけたりはしますが、やっぱりツアーバス上がりは、地盤がしっかりしていないから、 “オレ流バス” 同様にフェードアウトしていくことになるのでしょうか?
バス業界にとって、厳しい現実は続きそうです。