遠征最終日は、今回の撮影旅行一番の目的ともいえる EF67 後押しの貨物を撮影した。連日早朝出発だが、今朝は一番の早起きで5時にホテルをチェックアウトして、電車の始発前なのでタクシーで撮影場所まで移動した。
 2016年3月のダイヤ改正で EF67 の仕業は2つに減っていて、撮影できる運用は早朝に限られていた。撮影場所には5時半に到着、東京より30分ほど日の出の遅い広島ではちょうど周りが明るくなってきた時間だった。ぶっつけ本番となった一本目の 1062レ を撮影して構図を確認すると、すべてのフォーカスが合っていない。やはり D500 本体の故障かと思ったが、良く確認するとフォーカスモードか AF-S になっていた。昨日レンズのトラブルの際に設定を初期化してそのままだった。夜明けの感じがでていい感じだったが、非常に残念った。しかし、気を取り直して撮影を続けた。
 二本目となる 1050レ を無事撮影。ほぼ思っていた写真を撮ることができた。その後 EF210 後押しの貨物の撮影を続けて、三本目は 1052レ。太陽が高い位置まで移動しているので逆光の状態がはっきりしてしまったが、無事撮影することが出来た。1062レ のことは残念だが、余命短い EF67 を記録に納めることが出来た。

 天神川→向洋 
160721251L
1050レ 福岡(タ)発、東京(タ)行き / 6:22 (後追い)
JR貨物EF210形電気機関車100番台 / 128号機(JR貨物/岡山機関区)
        + 国鉄EF67形電気機関車100番台 / 101号機(JR貨物/広島車両所/補機)

160721286L
1052レ 福岡(タ)発、越谷(タ)行き / 7:42 (後追い)
JR貨物EF210形電気機関車100番台 / 120号機(JR貨物/新鶴見機関区)
        + 国鉄EF67形電気機関車100番台 / 105号機(JR貨物/広島車両所/補機)


 山陽本線の「瀬野-八本松」間には連続する勾配(通称セノハチ)のため、貨物列車の後部に連結する補助機関車(補機)が牽引機の他に必要だった。そのために開発された機関車が EF67形だった。基本番台は、老朽化した EF59形の置き換え用として、EF60形0番台3両が改造され、1982年から運用開始された。100番台は、貨物列車増発・EF61形200番台置き換えのため、EF65形0番台5両が改造され、1990年から運用開始された。
 しかし、EF67形の老朽化に伴い、2013年3月16日より EF210形300番台が順次投入され置き換えが行われるようになった。今回の撮影時 100番台が三両残っていて運用に就いていた。2020年3月現在も配置台数は変わらないようだ。


Nikon D500 + Nikon AF-S NIKKOR 80-400mm F4.5-5.6G ED VR