どこ鉄 〜SUKAも味のうち | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。


最近、久しぶりにバッティングセンターに行ってきました。
空いているであろう晩飯時をねらって行き、新しいバットで存分に打ってやろうと思っていたのですが、2打席打ったところで身体が「もういいや」と言ったので、すぐに帰ってきました。


あれは本当に「もういい」だったのでしょうか。本当は「もうダメ」だったのではないでしょうか。




さて今回もやっていきましょう。



今回は初級から上級までズラリと揃っております。


まずはこちら、海外編でもお題を提供してくれた椎名慧都さんからの「簡単なほうのやつ」。
ふむ。確かに簡単ですね。

上のほうに赤とグレーのお顔が見えています。待ってくれているようで、かわいいですね。なに、そうは思わない?その話はこんど会った時にタップリやりましょう。



さて、これは箱根登山鉄道の車両ですね。いちばん新しいやつだ。


あとは路線を当たっていくだけ。崖ぎわの階段でホームに降りる構造が特徴的です。

ほいっ↓
箱根登山鉄道・大平台駅、サクッと確保。


これ車両が入ってなかったら相当な難問になってましたね…よかったよかった。



お次は、加瀬さんからの都市鉄道シリーズ。
ふむふむ、東京近辺ならよくありそうな景色ですね。


まず注目したのはこちら。
左側に立っている「15」の標識。

これは15両編成の停止位置目標ですね。


15両編成が走る路線は、数が限られています。

とはいえ、東海道線、横須賀・総武快速線、常磐線、宇都宮線、高崎線(系統でいうと湘南新宿ラインと上野東京ラインもこの中に含まれます)、規模は首都圏広域にわたる相当なもの。



そこで。
ボンヤリしていますが、右側のほうに線路が分かれていってますね。


この駅は分岐駅なのでしょう。


そして元の写真を見ると、何となく同じJRというよりは、私鉄が分かれて行ってるような、別個な感じがします。


日暮里駅の京成線のようなイメージですが、構造が全然違うので除外して、次に思い浮かんだのが。
うんうん。

跨線橋がある所も、申し分なし。


では、元の写真↓

探し出した写真↓
JR常磐線・新京成電鉄、松戸駅(千葉県)、到着!


新京成線は線路の幅が広い(標準軌)なんですが、拡大して見た時にちょっと幅が気になってたのが、スムーズに辿り着けた理由です。



都市の路線は、膨大な情報量(候補も)の中から絞り込んでいくのが醍醐味ですね。




今回ラストは、大学時代の後輩・エプロンさんからの1枚。この世代には、妙な愛称のひとたちがたくさんいます。
………。


また踏切だよ!!!


しかもなんか、……地味!!!


まずは風景からの勘で、ほくほく線じゃないかと推測しました。すかさず検索すると、



ほくほく線に踏切なし!!!!


そりゃそうだ、かつて160キロ運転をしていた高規格路線ですもの、大変失礼な勘違いといった有様。




ううむ、これは長期戦になると覚悟しました。


こういう難問では、まず要素を並べます。

・線路幅は一般的な狭軌
・左側の看板はバッチリモザイク
・架線柱がシンプル(若干のローカル感)
・枕木はしっかりコンクリート
・なのに踏切際には草が生えている(若干のローカル感)


そして、注目したのはこちら。
信号機と、X型の表示。


まずは信号機。
鉄道の信号機も、動作パターンは道路とは違えど基本は「赤青黄」です。

そして高速走行をする鉄道になると、6灯もある信号機を使ったりします。(青+青が高速進行、みたいな)

余談ですが、新幹線は速すぎて運転士が目視できないので、こういう地上の信号機はありません。車両で信号を直接受けられるシステムになっています。我らが京王線も地上信号機は廃止されましたね。


ちょっと脇に逸れましたが、
この写真の信号機は、4灯あります。


4灯……いろいろ調べてみましたが、採用している路線などはあぶり出せず。

ただ、完全なローカル線ではなく、そこそこの規格を持った路線なんだろうという推測が立ちます。



次はX型の表示。

これは調べてみると、「踏切動作反応灯」という装置である事がわかりました。
そしてJRにはほとんど無く、私鉄特有の装置とのこと。

確かにたまに見かけるけど、JRにはなかったのか!


なるほど……ローカルすぎない私鉄ね……


しかしそれでも、候補となる路線は日本中に散らばっている気がして、なかなか航空写真捜索に出る気が起きません。(今までさんざんSUKAしてきましたので)


ホワイトボードの前で頬杖をつき、指を机にトントンしている捜査本部長のような状態です。


ようし、目先を変えてみよう!
この踏切のゴムマット?を暴いてやる。




調べてみると、東洋ゴムチップという会社の、「オムニ踏切ゴムパネル」という製品だと判明しました。




こちらからは以上です。





(無)




日を改めて、こんどは紙からのインスピレーションを頼りにすることにしました。


だいぶ昔に親友から貰った、スペシャルな冊子です。


捜索するのは、微妙にローカルすぎない私鉄。

紙の地図にある文字や線と、頭の中にあるデータやイメージを交信させる作業です。



とりあえず関東から、東武の末端ローカル線を見てみます。
しかし東武は架線柱の型が独特で、断念。

そこから接続する野岩鉄道はなかなかの高規格路線なので「おっ、いい目付けじゃない?」と思ったものの、平野部はほぼなく、無駄足。


首都圏中心部はスルーして、
次に目が行ったのが、山梨県の富士急行線。



……富士急!



JRからの乗り入れもある、そこそこの規模の私鉄!!!


これは鉱脈にぶち当たったかもと、とりあえず架線柱を見てみます。
そうそう、この形!!!


がぜん捜査本部は慌ただしくなってきます。



「富士急行 踏切」で出てきたページとストリートビューを見比べながら。




ついに。



それでは、元の写真↓


探し当てた写真↓
っっっっっしゃあー!!!!



富士急行線・富士急ハイランド〜河口湖間の「高尾町踏切」逮捕!!!


なんと!
踏切の名前に因縁を感じます。たぶんエプロンさんも気付いてないだろうな…!



〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。


毎回毎回同じようなことをやっているのに、毎回ドタバタしますね。最後までお読みくださりありがとうございます。



はー疲れた。
散歩してきてビール飲もうっと。(最近の規則正しい習慣)



ではまた!