惜しまれつつも廃線となってしまった三江線。

全線完乗は2012年に達成していましたが、廃線になる前に少しでも駅を巡りたいと思い、2駅だけではありますが、駅巡りをしました。

 

江津駅から2駅目の千金駅です。

廃線が決まってしまい、江津を出発した2両編成のキハ120は超満員。

しかし、千金駅で降りたのは私ただ一人。

やはり、三江線を制覇する人が多いのでしょう。

静かな山里の駅で、しばらく過ごすことになりました。

駅は一面一線、待合室がホームにあるのみの簡素なものです。

写真は、浜原・三次方面になります。

こちらは江津方面です。

待合室は扉もあり、締切ができるようになっています。

待合室内部には、木製のベンチが壁に沿って取り付けられています。

クリアファイルの中には、嬉しいことに駅ノートがありました。

表紙のメッセージが、この路線があと僅かの命であることを物語ります。

私も稚拙ながら一筆させていただきました。

三江線では、三江線活性化協議会により石見神楽の演目名にちなんだ駅名も与えられています。この千金駅には、「やまとたけるのみこと」の愛称がありました。

せっかく活性化を願いこのような愛称がつけられたことも虚しく、廃線となってしまいました。

レンガの壁が特徴的な待合室です。

駅、というよりホームを出るとすぐに踏切があります。

遮断器がない踏切ですが、警報機は鳴るみたいです。

 

長閑な山里の駅という言葉が相応しいです!

現役時代は秘境駅の仲間でしたが、そこまで秘境感があるわけではありませんでした。

写真からでも、数件の住居があるのがわかります。

ただ、この駅にいる間は静寂に包まれていました。

列車本数も少ないですし、秘境駅に認定されるのも頷けます。

最後にホームの反対側の農道から撮影。

十分に駅を堪能したので、次の列車で目的地へ移動し・・・

ません!というかできません!

江津方面の列車を待つよりも、歩いて江津駅へ向かったほうが早いのです。

雨もポツポツ降り始めましたが、江津駅方面へ歩き始めました。