当ブログでは、休止から間もなく3年になります、「日田彦山線休止区間探訪」と称しまして、NO.2329(夜明~宝珠山間)・NO.2330(大行司~筑前岩屋間)・NO.2331(彦山~添田間)と3回に分けまして皆様にご紹介いたしました。
ご紹介しておりますように、日田彦山線は添田~夜明間で平成29年の「九州北部豪雨」におきます災害によりまして休止となっておりますが、66箇所にも及びます災害区間は鉄道での復旧となりますと巨額の費用を通す事になります。そこでJR九州では代替案としましてバス高速輸送システムであります「BRT」をこの区間に導入する事を決めまして、各自治体とも交渉を進めてまいりましたが、最後まで「BRT」の難色を示しておりました東峰村の村長が「BRT」化を容認しましたので、今後ご紹介しました区間では「BRT」化へ大きく前進する事になるようであります。
けれども、「BRT」化となりましても課題がありまして、JR案では彦山~筑前岩屋間を専用道として設ける案となっておりましたが、自治体案ではさらに宝珠山駅まで専用道を設けてほしいと言った案がありまして、今後駅舎が新築されました、高い所ホームがあります大行司駅を通るようになるのかが気になる所ではあります。
さて、前回最終回では先述のように福岡県添田町に属します彦山~添田間をご紹介しましたが、上の画像1・以下画像3のように土砂が流出している所もありますが、その下の画像にあります豊前桝田駅、上の画像1にあります歓遊舎ひこさん駅とも被害箇所も見られず、雑草がさほど生い茂っていない所も見られます。本当に、いつか通る予定があるならばこのような状態でも良かったようにも思いますが、駅によりましては雑草に覆われている所さえもありましたので、それぞれ明暗な姿が見られていたのが残念な所ではなかったかと思っております。
(彦山駅3番ホーム)
(豊前桝田駅ホーム)
そして、前回では添田駅の駅内・ホームの姿をご紹介しましたが、日田彦山線ホームはその下の画像にもありますように島式ホームの中にあります2・3番ホームであります。この後もご紹介しますが、現在折り返しとして使用されておりますこのホームでは線路の錆は見られない部分がありますが、それ以外の線路では錆が見られている部分もあるのがこの駅の姿でもあります。
(ホーム)
(添田駅駅板)
さて、今回ご紹介しますのは、前回画像の容量オーバーで掲載する事ができませんでした添田駅発着列車の折り返しシーン、そして以下画像の代行バスの運行シーンに関しまして収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。
その前に、訪問時添田駅では写真展が行われておりまして、添田駅、その周辺の過去の姿を見る事ができておりました。この後もご紹介しますが、かつて添田駅は日田彦山線以外にも添田線も発着しておりましたし、周辺では炭鉱も盛んでもあった事から大いににぎわっていたようでしたが現在はそんな面影も見られなくなっておりますので、それを思いますと正直残念かなとも思う所ではありました。
この中でも、画像の旧添田線があったとされます画像では、旧1番ホームがありますので、旧添田線自体が存在していた事を裏付ける画像でもありましたので、本当に撮影されました方も貴重な画像を収めているなと言う事を実感しておりました。
ちなみに番外でもご紹介しましたが、添田駅・香春駅では日田彦山線の列車に乗り遅れましても旧添田線の列車に乗車しますと追いつく事ができていたと言った事がありましたので、まさにバイパスと言った部分も見られてはいたようでしたが、やはり田川2大駅(田川後藤寺・田川伊田各駅)の方が集客を集めやすかったようでもありますので、今思うと廃止となっている事は残念にも思う所ではありましょうか。
画像が旧1番ホームがあった部分です。画像の留置線部分は中線で、その右側に1番ホームへ2本線路が設けられておりました。また、駅舎も現駅舎の南側に設けられておりましたが、現在は画像にもありますように北側に移動しております。
さて、前回もご紹介しましたように、私は田川後藤寺方面からの列車がやって来るためにホームへとやってきておりました。先述のように、島式ホームは1面2線がありまして、2番ホーム・3番ホームが存在しております。また、今後「BRT」化では2番ホームに専用ホームが設けられる事にもなっておりまして列車~バスの乗り換えが現在以上に乗り換えが容易になる予定との事であります。
また、このホームの所では、錆びている部分と錆びていない部分との境目も見る事ができます。現在、最高2両編成までしか運行されない日田彦山線の田川後藤寺~添田間でありますが、実際各ホーム2両目の停目より先で錆が見られておりまして、錆びている部分と錆びていない部分の境目も見る事ができております。やはり2両以上の列車が運行されていない証でもある訳ですが、加えましてこんな境目まで見られると言うのもその先へは列車が走らない証でもある訳ですので、正直残念かなとも思う部分でもあります。
そして、しばらくしますと田川後藤寺方面からの列車がやってまいりました。編成はやはりキハ40系(キハ147形)気動車2両編成でありまして、かつワンマン列車でもありますが、この後この列車は田川後藤寺行きの列車として折り返す事にもなります。
(先頭、キハ147 1032)
(2両目、キハ147 91)
この時、「新型コロナウイルス」によります需要減もありまして、乗客はわずか2名でした。しかも、彦山方面へ代行バスも接続している訳でもありますので、そんな中でもそれだけしか乗客がいらっしゃらないと言うのは残念かなとも思う所でした。ちなみに「新型コロナウイルス」といいますと、その感染症対策と言う事で画像のようにシートがかけられておりまして、前方からの姿は見にくくなっておりました。
(切符は購入しておりませんので、手を伸ばした形で撮影を行っております)
所で、番外でもご紹介しましたように、この日田彦山線では行先幕が使用されておりまして、添田は15番、折り返す事になります田川後藤寺は13番となります。ちなみに紫の11番田川後藤寺は後藤寺線を表しておりますので、この場合は使用されません。
(3月撮影)
こうして、幕回しです。上の表にもありますように、途中には14番小倉の行先も入っておりますので、画像のように見る事ができております。それにしても、私自身16番以降は見た事がありませんので、いつか機会がありましたら是非とも見てみたい所ではあります。
(15番、添田)
(14番、小倉)
(13番、田川後藤寺)
こうして、添田駅2番ホームの信号が青になりまして、発車の時を迎えました。今度はキハ147 91を先頭にしまして田川後藤寺駅へ向けて発車する事になりました。
キハ147 91を先頭にしました田川後藤寺行きが添田駅を発車して行きます。ただ、この時乗客はわずか1名しかおらず、寂しい発車となりましたし、かつ上の画像・後述の画像の代行バスからの乗り換え客もいらっしゃいませんでしたので、昼間と言う事もありましたが、需要もそんなになかった事さえも伺わせておりました。
場所は、前回もご紹介しましたように添田駅のバス乗場であります。ここは他の西鉄バス筑豊・添田町バスと同じところから乗車するようになっておりますので、バス停が並んでいる所がそれを伺わせております。
(西鉄バス筑豊・添田町バスのバス停とともにJR代行バスのバス停もあります)
このバス停からは、代行バスは13本が彦山方面へ出ておりますが、うち4本が藤山観光バス運行の日田駅まで向かう便、そして9本が田川構内自動車運行の彦山駅へと向かう便となっております。
その田川構内タクシー運行のトヨタハイエース(筑豊300あ・・41)による彦山行きの区間便が、田川後藤寺行きの発車後に発車して行きました。しかし、接続列車がわずか2名であった事もありまして、残念ながら乗り換えられた乗客の姿はありませんでした。今後「BRT」化となりましてもこのような区間便は運行される事になるようですが、先述のように駅のホーム間での接続が容易になるでしょうから、また利用者がいらっしゃれればとも思う所ではあります。
今回は、添田駅における日田彦山線の折り返しシーン・代行バスの到着~発車シーンをご紹介しましたが、写真展にありましたようなにぎやかな姿は見られなくなっている事がわかります。それほど沿線の過疎化も進んでいる訳でもありますし、それとともに、3年になります「九州北部豪雨」によります寸断もある訳ですので、それを思いますと需要も減っている事も仕方がない所ではないかとも思う所ではあります。今後、ご紹介しておりますように「BRT」化が進む事になりますと添田駅の乗り換えも容易になる事にはなりますが、とにかくは賑やかな姿をまた見せていただきたい所ではあります。