マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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JR西日本の「ベル・モンターニュ・エ・メール 〜べるもんた〜」|日本海を望みながら握りたての寿司を

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高岡を起点に山側の城端線、海側の氷見線を走る観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」略して「べるもんた」の旅へ。今回は氷見まで、握りたての寿司を頂きながら旅してきました。

キハ40形の面影を残しつつおしゃれな空間に!

金沢から北陸新幹線で約10分。城端線の「新高岡駅」から「べるもんた」の旅はスタート。

ホームには「べるもんた」の停止位置標。

列車接近の放送が。いよいよ「べるもんた」の入線です。
どっちからやって来るのかな?と思っていたら、城端方から「べるもんた」がやってきました!

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深みのあるグリーンにゴールドのラインが入ったボディ。落ち着いた「大人の色あい」に感じます。

「べるもんた」は高岡を起点に南北へ伸びる「氷見線」「城端線」を走ります。
城端線では山並み、氷見線では海岸の美しい風景を楽しむことができます。

自然豊かな車窓が魅力の沿線を走る列車の名前には「美しい山と海」をフランス語「ベル・モンターニュ・エ・メール」で表現。そして、親しみをもって呼んでもらえるように付けられた愛称が「べるもんた」なのです。

国鉄時代に製造された「キハ40形」を改造したべるもんた。空調や座席上の網棚にキハ40の面影が見られます。

山側は4人掛けのボックス席、海側は窓に向いたカウンター席。海側の窓枠は、車窓が見やすいようにとっても大きくなっています。

扇風機もある!という事は…

窓際には扇風機のスイッチもありました!

グリーン色の優先席もそのまま。ボディカラーに合わせて壁面がグリーンになっているので、自然とマッチしていますね。

また車内には、沿線の伝統工芸品も使われています。座席の仕切りには、富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」の作品。
 

つり革の持ち手は木製。高岡銅器をイメージする銅箔に沿線の4市をイメージさせる図柄で装飾されています。

高岡駅では構内入換を体験

新高岡を発車したべるもんた。次の「高岡駅」では『駅構内の入換作業』というめずらしい体験ができます。

「城端線」から到着したべるもんたは、一度富山方に入換。

「気1」つまり「気動車1両」の目印に停車。ここで列車はスイッチバック。

今度はあいの風とやま鉄道の線路を横断。ガタガタとポイントをたくさん渡り、今度は「氷見線」に入線します。

氷見線ホームで扉を開けて小休止。
乗客を乗せたままの入換作業はかなりめずらしい体験!ただし高岡駅から乗車の場合は体験できないので、ぜひ「新高岡駅」から乗車するのがおすすめです。

握りたての絶品お寿司と絶景の雨晴海岸

列車は一路、富山湾沿いを走る氷見線へ。

氷見側の運転席後ろにあるのは「寿司カウンター」。これこそ「べるもんた」ならではの魅力!

富山市にある「とやま鮨」の寿司職人が乗車し、車内で握りたての寿司が頂けるのです。カメラを向けたらポーズをとってくれました!

富山湾の海の幸を使った鮨が5貫。いただきます!

握りたての寿司はうまい!新鮮な魚ばかりなので絶品!特に白えびは甘くて美味しかったです。

雨晴海岸沿いを走る、べるもんた。車窓の眼下は海。

穏やかな富山湾。

車内では、地元のボランティアさんによる観光案内。

記念乗車証のほかに、べるもんたのキャラクター「ベル」「モンターニュ王子」「エ・メール姫」のシールも頂きました。

新高岡から氷見まではたったの50分。あっという間でしたが、時間以上に内容の濃い旅でした。

観光協会のみなさんのお見送りの中、列車は再び高岡へと折り返して行きました。

絶品!ひみ寒ぶりを求めて氷見漁港へ

冬の日本海を代表する味覚といえば寒ブリ。氷見市近海で水揚げされたひみ寒ぶりを求めて「氷見駅」から徒歩20分の氷見漁港へ。

漁港の建物の2階にある食堂、その名も「魚市場食堂」。

うぉー!!天然のブリがたっぷりのった「寒ぶり丼」。

柔らかくもあり、歯応えもあり、脂も程よくのっていて絶品でした!

「べるもんた」の後は少し足を伸ばして、日本海の海の味覚を堪能してはいかがでしょうか。

www.jr-odekake.net