番外 路線廃止にて残存車も動向が気になります、日田バスに所有している(していた)三菱ローザ全6台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.2328

におきまして、福岡県朝倉市杷木にあります、西鉄杷木発着所における「一般路線バスの発着路線・使用車両最新版」と称しまして皆様にご紹介しておりました。

 

 その杷木発着所からは、甘木バスセンター・朝倉街道方面へ運行します、西鉄バス運行の「甘木幹線」、そして西鉄バス久留米の運行路線であります宝珠山・小石原方面の「小石原線」、浮羽発着所・田篭・神杉野方面の「田篭線」がそれぞれ運行されておりまして、「甘木幹線」では大型車両で運行されておりますが、西鉄バス久留米の2路線では上の画像1の三菱ローザ(TPG-BE640G)と言った小型車両で運行されております。

 

 

 そして、この杷木発着所からは下道経由で日田へ運行されていた路線が4月末で廃止されておりました。この路線は、「杷木循環線」でありまして、日田~杷木間を経由地を異なる形(夜明駅・鏡坂経由)で循環運行を行っておりましたが、残念ながら廃止へと至っております。かつてこの区間では、「甘木幹線」に乗り入れながら朝倉街道方面へ、また鏡坂~浮羽・吉井・久留米方面へ直通バスも運行されておりましたし、かつ大型車両でも運行されておりましたが、末期は画像2・以下画像のトヨタハイエース(001)によります運行となっておりました。

 

 尚、このハイエースは現在は西鉄バス本体へ戻りまして、壱岐営業所所属で(0503)、デマンドバスであります「のるーと」の車両として新たな活躍を始めております。

 

 

 さて、日田バスでは先述の「杷木循環線」の他、夜明循環線(日田~(鏡坂・玉川町)~夜明駅循環)、大野線(日田~座目木間)、出野線(日田~星払間)、済生会線(日田~済生会病院)、山手線(日田~山手間)、有田線(日田~岩下間)が廃止されておりまして、これら廃止された区間はいずれもデマンドタクシーによります運行に変わっておりまして、日田バスの一般路線バスの姿も大きく変化するに至っております。

 

 (610号・三菱KK-MJ23HE)

 

 

 そして、この廃止に伴いまして廃車が予想されておりますのが、以下画像の西鉄グループからの移籍車でもあります三菱ローザ(いずれもKK-BE63EG)であります。既に3台が廃車となっておりますが、現時点でそういった情報はありませんが、さらに残されておりました3台も姿を消す車も出て来る事になるようであります。今回は、その日田バスに移籍しておりました全6台をこれまで収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 日田バスに所有しております(しておりました)三菱ローザは、先述のようにいずれも平成13年に西鉄グループ内で導入されていた車でありまして、地域の路線用として導入されていた車あれば、コミュニティバスとして導入されていた車もあるなど前歴は様々でもあります。尚、後述のように6台中2台が、平成24年に発生しました「九州北部豪雨」で車両が冠水する被害を受けまして、その結果廃車となっておりますし、その後1台も廃車になっておりましたので、先述の路線が廃止されました4月末の時点で、稼働しておりましたのは3台のみとなっております。

 

 

 まずは、稼働しておりました3台をご紹介しますが、画像は626号であります。この車の新製配置は旧嘉穂交通(→西鉄バス筑豊)飯塚本社で西鉄社番は0316でありました。その後西鉄バスの新宮営業所へ転属しましてシャトルバス用に転用されておりました。その後は旧西鉄バス両筑(→西鉄バス久留米)杷木支社に転属し、さらに西鉄バス久留米吉井支社に転属しまして冒頭の「小石原線」・「田篭線」で使用された後、平成23年に日田バスに移籍してきております。この車に関しましては、フロント部分の「日田バス」、さらに〇日で表示されておりまして、変わった所も見られております(あくまでも撮影時です)。

 

 

 次は、628号であります。この車は西鉄社番は0322を名乗っておりまして、西鉄バス久留米→西鉄バス宗像→西鉄本体を経まして、平成24年に日田バスに移籍しております。西鉄時代は、ローカル路線を中心に使用されておりましたし、コミュニティバスにも使用されていたなど様々な活躍を行っておりまして、日田バス移籍後も日田地区のローカル線で活躍を行っております。

 

 

 そして、「スマートループ塗装」が目立ちます305号に関しましてのご紹介です。

 

 この車は、西鉄社番が0305と、現在の日田バスの社番は「0」を外しただけとなっておりますが、この車の新製配置は旧鳥栖交通(現・西鉄バス佐賀鳥栖支社)でありまして、佐賀県鳥栖市内周辺の路線に使用されておりましたが、その後西鉄バスに移籍しまして「橋本駅循環バス」に転用された際に現在の「スマートループ塗装」をまといまして運行されておりましたが、それからは「長丘・高宮循環バス」で使用されますが、使用車両変更によりまして西鉄バス北九州に移籍しまして、「泉台・高尾ミニバス」にも使用されておりましたが、平成30年に日田バスに移籍しまして、青一色の625号を置き換えております。

 

 

 次からは、廃車となっておりました3台をご紹介します。まずは、平成24年の「九州北部豪雨」によります冠水被害で廃車となりました2台でありました、624号・627号であります。

 

 (左から、627号・206号・624号)

 

 この2台は、いずれも旧型車両の置き換えに伴い日田バスに移籍していた車でありまして、624号が西鉄社番0310であった車で新製導入が旧鳥栖交通(現・西鉄バス佐賀鳥栖支社)で平成20年に移籍導入、627号が西鉄社番0319であった車で、新製導入が西鉄バス筑豊飯塚本社でありまして、平成23年秋に移籍導入した車でもありましたが、残念ながら「(平成24年)九州北部豪雨」と言う不慮の災害に伴いまして、627号に関しましてはわずか数ヶ月で離脱という事になってしまいました。

 

 (624号)

 

 (627号)

 

 

 そして、最後にご紹介しますのは、移籍時から青一色で全うしておりましたの625号であります。

 

 この車は平成13年に旧西鉄バス二豊(←旧二豊交通)で新製導入された車でありまして、旧西鉄バス二豊が中津市にあった事から当初は大分ナンバー(大分200あ・・31)で登録されていた車でありまして、西鉄社番0302を名乗っておりました。

 

 その後、西鉄バス宗像に移籍しまして、福岡県岡垣町のコミュニティバス「岡垣コミュニティバス ふれあい」で使用されておりまして、その名残で現在も青一色で残されておりました。

 

 それでも、平成22年の移籍当初は「ふれあい」に関しましたロゴだけは消しまして、以下画像のように星などは残されていた状態で運行されておりましたが、その後は上の画像にもありますように星の姿は消した状態で運行されておりましたが、平成30年に廃車となっております。

 

 

 ご紹介しましたように、日田バスに移籍導入している(いた)車全6台も、個性的な車が見られている(いた)事が伺えるのではないかとも思います。やはり、「赤バス塗装」あれば「スマートループ塗装」あれば青一色もあった訳ですので、塗装も統一されずに運行されていたのもまさに個性的な車たちではなかったかとも思います。今回、多くの一般路線が廃止と言う情報を聞いておりましたので、一番気になる車たちと言う事で取り上げさせていただきましたが、とにかく運用を離脱する事になる車に関しましては既に廃車になった車を含めましてお疲れさんと言いたいとも思います。