板谷峠の歴史番外編2“オレンジカードに見る板谷峠の歴史” | cavacho☆彡“きゃばちょこ”です。

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 1899年(明治32)5月15日官営鉄道として福島駅~米沢駅が開業した「奥羽南線」。

 その12年前の1887年(明治20)12月15日に、日本鉄道の郡山~塩竃間が開業。それに合わせて「福島機関庫(現・福島総合運輸区)」が開業しました。

 

 それから100年後の1999年(平成11)5月

 「奥羽本線福島~米沢100年記念」として

JR東日本仙台支社からシリーズでオレンジカードが発売されました。

 

 その2年前の1997年(平成9)12月

 「福島運輸区110年記念」として

JR東日本東北地域本社(現・仙台支社)からシリーズでオレンジカードが発売されました。

 

 それらのオレンジカードをYT先輩が保存されておりましたのでお借りしました。

 そのシリーズ、

「奥羽本線福島~米沢開通100年記念」が12枚「福島運輸区110年記念」が8枚の計20枚になるシリーズです。

 

 本日は、『板谷峠の歴史番外編2』として、それらのオレンジカードで、

“板谷峠の歴史と運用された機関車”

を振り返りをして今回のシリーズの最後にしたいと思います。

  山形新幹線開業前に福島車掌区が発行した「400系新幹線電車試運転」の様子を収めたオレンジカード2枚もあわせて紹介いたします。

 

 

 1、奥羽本線福島~米沢間100年記念オレンジカード(仙台支社発行)。

 

 1-1、1100型124号工事用列車(赤岩付近)、2120型317号機関車(板谷駅) 

 1100型124号機関車…軸配置C。1894年(明治27)奥羽本線板谷峠建設のために、官営鉄道庭坂庫に配置。工事用列車牽引に使用。

奥羽本線福島~米沢間開業後の1900年山陰本線支線の境線建設工事のため米子へ転属。

 2120型317号機関車…軸配置C1。1899年(明治32)奥羽南線福島~米沢間開業とともに庭坂庫に配置。その後白河庫へ転属も転属時期は不明。1909年(明治42)10月1日鉄道院車両形式称号規程により改形・改番→2120形 NO.2206。

 

 1-2、9150型551号蒸機機関車、4100型4100号蒸気機関車。

 9150型551号蒸気機関車…軸配置1D。1900年(明治33)6月庭坂庫に配属。1903年(明治36)大阪で開催された第5回内国博覧会に出展。1909年(明治42)頃筑豊本線へ転属。

 4100型4100号蒸気機関車…軸配置E。1912年(大正元)ドイツから輸入。庭坂庫に配属。1931年(昭和6)休車後1936年(昭和11)廃車。

 

 1-3、板谷峠駅から(左方)4110型上り418列車、庭坂庫の4110型4122号蒸気機関車。

 板谷駅の4110型蒸気機関車…1936年(昭和11)8月10日4110型牽引の上り418列車。左側に見える建物の奥が板谷駅。スイッチバックした列車の先に小さく枠が見えますが、近くの鉱山から上を索道が通っていて線路を守るためネットが張ってあったもの。今でも枠の一部が赤錆びて残っています。

 4110型4122号蒸気機関車…軸配置E。1914年(大正3)4月庭坂庫配属。1948年(昭和23)7月廃車、美唄鉄道へ売却。1970年(昭和45)廃車。日本鉄道保存協会が非公開で保存。

 

 1-4、4110型4146号蒸気機関車、E10型E102号蒸気機関車。

 4110型4146号蒸気機関車…軸配置E。1917年(大正6)4月庭坂庫配属。1946年(昭和21)新潟区へ転属。

 E10型E102号機蒸気機関車…軸配置1E2。1948年(昭和23)8月庭坂区配属。1949年(昭和24)5月人吉区へ転属。1962年(昭和37)10月廃車。1963年(昭和38)1月より青梅鉄道公園にて静態保存、現在も公開中。

 

 1-5、E15 5 直流電気機関車+ホヌ30 6、 EF15 22 直流電気機関車。

 E15 22直流電機機関車…1951年(昭和26)~52福島第二機関区へ配属。屋根上に水タンクと散水装置を増設したが、急勾配特有の問題が発生し、1951~52年にかけEF16へ改造された。

 ホヌ30 6…電気機関車がEF15は電気暖房を装備していなかったので、暖房車ホヌ30を連結。

 

 1-6、ED78型交流電気機関車+50系客車、EF71型交流電気機関車+キハ181系つばさ。

 山形新幹線へ改軌するまで活躍した交流電気機関車。1968年(昭和43)交流化により誕生。

 

 

 2、福島運輸区開業110年記念オレンジカード(東北地域本社発行)

 

 2-1、EF16 1直流電気機関車、EF64 1直流電気機関車。

 EF16 1 直流電気機関車…1951年(昭和46)、EF15から改造で誕生。

 

 EF64 1 直流電気機関車…1964年(昭和39)勾配用直流電気機関車の標準機として誕生。

 

 2-2、ED71 1 交流電気機関車、 ED75 1 交流電気機関車。

  ED71 1 交流電気機関車…1959年(昭和34)東北本線交流電化で誕生。 

  ED75 1 交流電気機関車…1963年(昭和38)常磐電化により誕生。交流標準機。

 
 2-3、福島運輸区でED77 1,ED781 ,EF71 1、 ED77 1 交流電気機関車。

 福島運輸区(現・福島総合運輸区)に並ぶED771,ED781,EF711ヘッドマークを付けて。

 ED77 1 交流電気機関車…1967年(昭和42)磐越西線用に誕生。

 

 2-4、EF71 1+キハ181系特急「つばさ」、 ED78 1+EF71特急「あけぼの」。

 EF71 1 交流電気機関車…1968年(昭和43)板谷峠交流化で誕生。

 ED78 1 交流電気機関車…1968年(昭和43)板谷峠交流化で誕生。

 

 交流機のトップナンバーの話題。

 

  3、400系新幹線誕生記念。福島車掌区。

 

 庭坂駅を発車する400系新幹線電車、 庭坂大カーブを行く400系新幹線電車。

 福島車掌区で作成した、山形新幹線400系を記念したオレンジカードです。

 

 

 以上で「オレンジカードで振り返る板谷峠の歴史」は終了です。

 資料を提供していただいた、YT先輩には大変お世話になりました。

 

 ブログをご覧の皆様には「板谷峠の歴史」に最後までお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。