Kさんからメールと写真データが送られてきました→
『SL人吉が6/19運行再開のようですね。北海道の三笠鉄道村、丸瀬布いこいの森は、既に週末のSL列車運行を再開しているようです。
ほかにはSL大樹が7月運転再開予定とHPに書いてあり、6/20に試運転を兼ねた?オンライン配信イベントを行うようです。
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20200605131143gCiu7VWpWuYl_gmZNhRgrA.pdf
そろそろ煙の匂いがかげる日が近づいて来ました!
2005年6月、箱根駒ケ岳ケーブルカーが廃止になると聞き、ちょっと乗りに行ったときの写真です。今回も枚数多めです。よろしくお願いします。』
とのことでした。
さらに、大井川鐵道は SL列車「かわね路号」と「井川線」が6月20日(土)から、トーマス号も26日から運行と煙がもうすぐですね!(^^) 代理投稿 by D51338
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Kです。今回は2005年8月31日にひっそりと運行を終了した、箱根駒ケ岳ケーブルカー(正式名称は「伊豆箱根鉄道駒ケ岳鋼索線」)の写真をお届けします。
芦ノ湖の東岸に聳え立つ標高1356mの駒ケ岳山頂付近には箱根神社元宮があり、芦ノ湖湖畔の箱根園から駒ケ岳ロープウェーで山頂付近まで簡単に登れることもあり多くの参拝客やハイカーで賑わいを見せています。
かつては駒ケ岳山頂に到達する公共交通機関として、ロープウェーと同じ西武系の会社が運営する駒ケ岳ケーブルカーも、通年運行(近年は冬季運休)されていました。
開業は1957(昭和32)年。かつては駒ケ岳山頂にスキー場が開設されていたり賑わいをみせていたものの、そういった施設の廃止と山麓側のアクセスの不便さから利用客が減少、今から15年前の2005(平成17)年に廃止されることとなりました。
私もそれまで乗った記憶がないくらいなのですが、廃止の報を聞き、当時大学生だった長男を誘い2005年6月12日に乗り納めに行ってきました。
① 山麓のターミナルとケーブルカー。山麓駅は駒ケ岳東側山麓の標高1000mを少し超えるところ(芦ノ湖の水面は標高725mなので、乗り場自体が山の上の方でした)、周囲に有名な観光施設は何もないところにありました。到達する公共交通機関はバスしかなく本数もあまり多くなかったようで、車で来る観光客がメインの利用者だったと言えるでしょう。
② 山麓駅付近からケーブルカーを遠望。標高差282mを5分で登ります。
③ ケーブルカーの特徴ですが、中間の待避所で自動的に列車交換がなされます。
④ 山麓駅の構内。この日は日曜日でしたが、廃止を2ケ月少し先に控えひっそりとしています。右上に時刻表が掲示されていて、15分毎の運行です。
⑤ 車両は開業時のもの。西武鉄道系の会社なので、ライオンズのシンボルカラーとイラストが描かれています。
⑥ ケーブルカーの車内です。2両のうちの片方は「湯の花」号。ケーブルカー山麓駅から比較的近いところに、湯の花温泉の源泉湧出地があります。
⑧ 山頂駅の標高は1327m。
⑨ 駅構内の運転室の内部。左側にマスコン、右側はブレーキでしょうか。
⑩ 山頂駅構内から、次のケーブルカーが登ってくるところを撮影。
⑪ 山頂駅の入り口の扉に、ケーブルカー廃止の掲示が貼ってありました。
⑫ 山頂駅。2階のテラスは展望台となっている円形の建物で、昭和レトロ感満載でした。
その後この建物だけでなく、かつての線路も全て撤去されてしまったようです。
⑬ ケーブルカーの山頂駅から駒ケ岳ロープウェーの山頂駅までは、平坦な道を歩いて数分で着きます。芦ノ湖の遊覧船を背景に、同じレオのマークをつけたロープウェーの車両。ロープウェーは1963(昭和38)年開通、1986年に什器が更新されています。ケーブルカーの乗客はわずか数名でしたが、湖畔の乗り場のアクセスが良いこちらは満員の乗客を載せているようです。
⑭ この後私はロープウェーやケーブルカーに乗らずに、箱根最高峰の神山を越え早雲山のケーブルカー駅まで山歩きを楽しみました。強羅から乗車した登山電車は、レトロ塗装を復元した車両でした。大平台駅にて撮影。
箱根登山電車も昨年秋の水害から復旧工事の途上ですが、部分的に試運転も始まったようで開通が待ち遠しいですね。
次回からは2008年6月、山形県方面にイベント列車の撮影に行きましたので、その記録をお届けします。