大井川鐵道「SLトーマス号」再延期せず6月26日から運転 関連イベントは乗客限定



大井川鐵道(静岡県)は6月10日、新型コロナウイルスの影響で延期されている、SL列車「きかんしゃトーマス号」の運転を含むイベント「DAY OUT WITH THOMAS(デイ・アウト・ウイズ・トーマス)」について、6月26日から開催すると発表した。

大井川の橋りょうを渡る「SLトーマス号」(写真は「トーマス号」と「ジェームス号」の重連)。【撮影:草町義和】

「SLトーマス号」の新しい運転計画の概要によると、6月26日~10月19日ののべ68日間に136本を運転する予定。運転区間と時刻は新金谷10時38分発→千頭11時54分着、千頭14時10分発→新金谷15時27分になる。

車内販売やスタッフによる車内の写真撮影、専務車掌による各車両の巡回は行わない。また、乗車定員を縮小してグループごとの座席間隔を確保。客に対してマスクの着用を求め、乗車前の検温も行う。体温が37.5度以上の場合は乗車できない。

片道乗車料金は3050円。ローソンチケットで抽選エントリー方式による販売が行われるほか、一部の旅行会社もツアー形式で販売する。6月分と7・8月分の1次抽選は受付を終了しているが、7・8月分の2次抽選は6月11日の10時から行われる予定だ。

関連イベントの「きかんしゃトーマス号の整備工場」(新金谷駅構内)や「トーマスフェア」(千頭駅構内)は当面のあいだ、「SLトーマス号」の乗客限定で開催される。

このほか、新キャラクター「2かいだてバスのバルジー」も6月26日にデビュー。「SLトーマス号」と同様、10月19日までの期間中のべ68日間、136本が運転され、新金谷駅~千頭 音戯の郷前間を結ぶ。片道はバスのバーティー、もう片道は「SLトーマス号」に乗車するツアーとして販売され、乗車料金は8500円。大井川鐵道ウェブサイトで申し込みを受け付けるが、6・7月分は受付を終了しており、8月分の受付を6月11日の10時から始める。

今年2020年の「デイ・アウト・ウイズ・トーマス」は5月16日から開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により開催が困難になり、大井川鐵道は4月10日、開催を1カ月以上延期して6月26日開始に変更することを発表した。

同社は新型コロナウイルスの感染状況などによっては「開始日をさらに延期させて頂く場合がございます」として、再延期の可能性も示していたが、、緊急事態宣言の解除や政府・自治体からの自粛要請緩和を受け、再延期せずに6月26日から開催することを決めた。