2017年のJR九州のダイヤより。

 

特急の併結運転は過去にも枚挙に暇がないほど事例はあります。

ましてや、九州内でも特急「かもめ」と「みどり」、ならびに「ハウステンボス号」の併結といった有名事例もありますが。

 

1年間だけ存在した特急「有明」と「かもめ」の併結運転については、意外に触れている方が少ないようです(気のせいでしたらすみません)。

 

2017年3月ダイヤ改正から2018年3月ダイヤ改正前日まで存在していた、一日1本の「有明」「かもめ」併結運転について。

 

 

 ■併結は鳥栖で行われました

有明4号と、かもめ104号が鳥栖駅で併結され、特急として博多駅に向かい、その後普通列車として最終目的地吉塚駅に向かっていたダイヤです。

ちなみに、かもめ104号は「土・休日運休」でしたので、毎日運行の有明4号は土・休日のみ鳥栖での併結を行わない分、博多に早着しました。

 

 

有明4号は長洲駅から、かもめ104号は佐賀駅をそれぞれ始発駅とし、鳥栖駅にて、併結して鹿児島本線を北上する、というダイヤ。

 

 

 

 ■どちらも783系で運行

この2列車が併結できるようになったのも、「ハウステンボス」「みどり」の併結用の貫通型改造が行われていたからこそできた業(わざ)。特急有明号には「みどり号用車両」が、特急かもめ号には「ハウステンボス号用車両」が使われていたようです。

 

 

 ■「有明」「かもめ」併結列車スジの前後年です

2016年3月号の時刻表から。そもそも特急有明4号のスジが立っていたのですね。

 

 

2018年3月号の時刻表から。併結運転は1年で終了しましたが、その後は鳥栖→博多(吉塚)は、かもめ104号のスジとして、2020年現在も運行は継続されています。

 

 

 ■博多→吉塚の普通列車扱い

余談ですが、博多→吉塚間の普通列車扱い区間もJR九州の博多駅発着特急にとっては、レアな存在です。吉塚駅の西側に福岡県庁があるから?とか勘ぐりましたが、朝ラッシュ時間帯の博多駅ホームのやりくりとあわせて設定されたスジなんでしょうか。現在も脈々と続いている理由は、他にあるのかもしれません。

 

参考資料

JTB時刻表 2017年3月号、11月号、2018年3月号

JR時刻表 2016年3月号、2018年3月号

 

参考サイト https://www.youtube.com/watch?v=j1ICNE0y1OA