札沼線 新十津川駅~1 普通入場券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

札沼線の新十津川駅です。

 

昨日のエントリで申しましたが、「新十津川駅」は昭和6年10月に初代の「中徳富駅」として開業し、昭和18年10月に戦争の激化のため営業中止となり、 昭和28年11月の営業再開の際に「新十津川駅」に駅名が改称され、駅名の読み方は長らく「しんとつがわ」でしたが、所在する自治体の新十津川町の読み方に合わせて平成9年4月1日に「しんとつかわ」に改称されています。

 

昭和60年に発行されました普通入場券です。

 

 

札沼線の今回の廃止区間では、石狩月形、札比内、晩生内、浦臼の各駅で乗車券と普通入場券の併用券の発売が確認されておりますが、先日のエントリでご紹介いたしました「下徳富」と「新十津川」は、普通入場券と同一運賃となる初乗り運賃区間が存在していたにもかかわらず、乗車券と普通入場券の併用券の発売は確認されておりません。

 

個人的な見解ですが、昭和47年6月19日に新十津川~石狩沼田間が廃止される以前は、鶴沼~於札内仮乗降場間に北海道総局と旭川鉄道管理局の局界があり、於札内仮乗降場~石狩沼田間は旭川局で、「下徳富」と「新十津川」は旭川局の管轄であったためと考えられ、旭川局では乗車券と普通入場券の併用券が発売された駅が非常に少なく、旭川駅での発売例ぐらいしか確認しておらず、初乗り運賃区間が存在している駅でも併用券を設備しなかった駅が殆どでしたから、旭川局時代の「下徳富」と「新十津川」でも併用券は設備せず、新十津川~石狩沼田間の廃止で管轄が北海道総局へ移管されても設備が変わらなかったもの思われます。

 

 

 

 

 

新十津川駅は昭和61年3月3日から運転要員のみの配置となり、普通入場券の発売も終了したものと思われますが、国鉄からJRとなった平成29年4月1日から簡易委託扱いで硬券の普通入場券の発売が復活します。

 

 

小児断片の無い大人専用券で、発行箇所は「○簡」新十津川駅発行となります。

 

硬券の普通入場券の再発売は長続きせず、平成29年7月に「ご当地入場券」の発売開始により、在庫を売り切って終売となったようですが、何度か増刷を行なって合計3000枚が発売されたそうです。