E257系付属編成の謎

▲譲渡先は富士急?長電?それとも…?

 

特急型車両としてはJRグループで最大の車両数を誇るJR東日本のE257系(※)

相変わらず登場当時のままの内外装で活躍する車両がある一方で、目下少なくない数の車両が「踊り子」用への転用改造を受けています

 

中央東線を走る「あずさ」「かいじ」用として製造されたE257系0番台車には、1・2号車として連結されていた2両編成の付属編成が5本在籍していました

しかし、2号車に設置されている運転台は、主に松本駅構内での入替を想定したもので、長距離の本線走行は考慮されていません

 

そのため使い勝手がよくなかったのか、「踊り子」用の2000番台に改造されることもなく、長野総合車両センターの廃車置場に長らく留置されていました

てっきりこのまま解体されるのかと思いきや、先日M-203編成の側面に「譲渡車両の為、部品取り禁止」と注意書きのなされた張り紙が目撃されました

 

これを受けて、E257系の付属編成が一体どこの鉄道会社へ譲渡されるのか注目を集めています

既にJR車の導入実績のある長野電鉄なのか、それとも富士山への行楽需要を担う富士急行も可能性が高そうです

 

いずれにせよ、2号車のクモハE257-0に設置されているのが簡易運転台なので、2両だけでは営業運転もままなりません

果たして、この車両がどんな姿生まれ変わって、どこの路線を走ることになるのか正式な発表が待ち遠しいところです

 

 

(※)一部の683系が289系へ改造されたため