本日の
【鉄道模型】CRW撮影シリーズは
板谷峠の歴史を振り返るの16回目
485系電車特急「つばさ」
です。
1975年(昭和45)11月25日に奥羽本線全線電化完成で特急「つばさ」も電車化。
その日から485系200番台12輌による運行が始まりました。本来は最初から北海道向けの1500番台を参考に耐寒耐雪を強化した1000番台が投入される予定でしたが完成が遅れ、たまたま長崎本線・佐世保線電化を待っていた200番台が「つばさ」に駆り出されました。
翌1976年(昭和51)3月末に485系1000番台が72両秋田にやってきて、ピンチヒッターの200番台と入れ替わり特急「つばさ」の運用に就きました。
1978年10月には全国の電車特急に「絵入りヘッドマーク」が採用され、特急「つばさ」にも茜色をバックに翼を強調した絵入りマークが登場しました。そしてこの時の1往復増発され、山形までの特急「やまばと」とともにL特急になりました。
この時が一番485系特急「つばさ」が充実し輝いている時で、今回のCRWでの運行も、この時の編成を再現しました。
1982年6月23日。「東北新幹線大宮暫定開業」の日を迎えましたが、この時には「つばさ」には変化がなく、上越新幹線も暫定開業の11月15日を前にした9月24日に大きく塗り替えられました。上野発着の特急「つばさ」は特急「やまばと」とともに3往復へ半減、福島~秋田間に3往復が設定されました。運行本数が増えた分、食堂車なしの9両編成と短くされました。
東北新幹線上野開業した1985年(昭和60)3月に特急「やまばと」は廃止、特急「つばさ」は「やまばと」の性格も併せ持ち9往復へ拡充されました。しかし上野発着は1往復のみになり残りは奥羽本線のみの運行になりました。
奥羽本線福島~山形間は新在直通のミニ新幹線「山形新幹線」が建設されることになり、その工事が1990年(平成2)9月から開始。まずは複線区間の一方を閉鎖し、単線運行で工事を進めました。その影響で特急「つばさ」は12往復から4往復減の8往復に削減。翌1991年8月27日からは単線区間の工事も開始され、とうとう板谷峠から特急「つばさ」は飛び立っていきました。
そして迎えた1992年7月1日、日本の鉄道史に新たな1ページを開く「山形新幹線開業」。特急「つばさ」は新幹線になって板谷峠に戻って来ました。
実際の写真は、私が鉄を離れていた頃で写真がなく、元会社同僚のSくんとYT先輩撮影のもので、私が預かっている写真からの紹介です。
1、咲花駅(福島駅)に停車中の485系12輌、特急「つばさ」。
キハ181系も12輌がありましたが、さすがに長いです。
2、福島駅の留置線に停車中の485系1500番台特急「つばさ」。1988年5月 撮影:Sくん。
この時は6輌編成の「つばさ」です。1500番台は北海道向けでしたが、本州に戻って来て東北で活躍していました。
3、花見山麓S字を行く485系特急「つばさ」。
12輌だと先頭がS字を過ぎても最後尾はまだ駅を出ていません。
4、山中村を行く485系特急「つばさ」。
山中村を大きくカーブします。
5、赤岩駅に進入する485系特急「つばさ」 1990年 撮影:YT先輩。
6輌の短い編成です。雪がずいぶんありますので、2~3月頃と思われます。
6、咲花駅(米沢駅)に到着した485系特急「つばさ」。
シルバーの屋根が東北特急の特徴でした。
※板谷峠を行く485系特急「つばさ」の動画です。板谷峠を軽快に駆け抜けます。3’59”
次回からいよいよ新幹線です。まずは400系から。よろしくお願いいたします。