甲府モデル製ホキ5500を組み立てる
みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
今回は甲府モデル製ホキ5500の組み立て記事です。
ホキ5500は1961年に三菱重工業が製作した50t積の私有貨車です。
落成当時の所有者は野沢石綿セメントの1社で1966年に野沢石綿セメントが住友セメントと合併したことにより住友セメント所有に変更になりました。
落成当時は近江鉄道多賀線の多賀駅を常備駅としており、合併に伴い東武鉄道大叶線上白石駅に変更になり、さらにその3年後の1969年には七尾駅に変更になりました。
ホキ5500は積載荷重50tという日本最大のホッパ車であり、軸重を抑えるために3軸ボキー台車TR78が採用されました。
要するに日本一のバケモノ有蓋ホッパー車という訳です。
今回はそんなホキ5500を甲府モデル製ペーパーキットを使用し組み立てて行きます。
こちらがキット本体です。
中には表紙と説明書を兼ねた一枚とキット本体と3Dプリント台車一組が入っていました。
甲府モデルホームページで直接通販する他、ヤフオクや一部模型店での取り扱いもあるようです。
説明書はこんな感じです。
まずは台枠を組み立てます。私は大きなパーツの接着にはスプレー糊を使用しました。
缶スプレーの塗装と同じように、割り箸にマスキングテープを貼り付けたものに固定して吹き付けます。
ちなみにマスキングテープにそのまま貼り付けると、治具から剥がすときに紙の表面が持っていかれるので予めテープの表面に手の油を付けておきます。
位置決めが難しいパーツには貼り付ける側に目地が刻んであるようです。
車体本体の骨組みを組んで行きます。強度が必要な部分にはある程度厚みのある紙が使われており、なかなかしっかりとした感じに組みあがります。
外板と妻板を貼り付けます。多分画像は外板が表裏逆です。 合っているそうです。
貼り付けたら上組みと台枠を合体します。
側面のリブもスプレー糊で接着します。
渡り板(?)を組み立てます。細かいパーツの接着にはタミヤのクラフトボンドを使いました。
ハッチ部分は台紙から切り抜いてから、台紙を治具にして位置決めして貼り付けると綺麗に接着できました。
ハシゴや手すりを接着して車体は完成です。
手摺類はそのままでは脆いので、紙の断面から瞬間接着剤を染み込ませて補強しました。
これを二両作りまして…。
サフを吹いて黒を塗ります。上塗りが隠ぺい力が最強の黒なので、サフは何色でもいいかなと思い余っていたピンクサフを吹いたらものすごいビジュアルに…。
台車は3Dプリント製の物が付属しています。ガイアノーツのマルチプライマーを吹き付けた後黒色で塗装します。
真ん中の車輪はダミーですので銀色に塗っておきます。車輪は別売りのKATOの物を使用。
表記類はインレタを制作しました。こちらは住友仕様、マークはベースだけ白インレタで作ってその上からクリアデカールに印刷したマークを貼り付けました。
こっちは架空の九尾仕様。モールドが邪魔でインレタが貼りづらい部分は一旦クリアデカールに転写してから貼り付けます。
最後に全体に艶消しクリアを吹き付けて…。
完成!!
はじめての甲府モデルのペーパーキットでしたがスムーズに組み立てることができたかと思います。サフを吹かずにそのまま塗装しても問題ない仕上がりにはなりますが、じっくり見ると紙の質感がわかるので、サフを吹いて表面処理をするとより見栄えが良く組み立てられるかもしれません。
住友仕様のホキ5500、常備駅は上白石駅で東武鉄道を走っていた時代にしました。
こちらは九尾セメント仕様。前に作ったタキ1900と合わせて遊ぼうと思います。
さて、今回制作したホキ5500ですが住友仕様をヤフオクに出品しております。
興味がある方は是非ご覧ください。
では、また。