【鉄道模型】板谷峠の歴史14“キハ181系特急「つばさ」自力登攀” | cavacho☆彡“きゃばちょこ”です。

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 1970年2月、特急「つばさ」はキハ82系からキハ181系への置き換えがありました。

 

 本日の

【鉄道模型】CRW撮影シリーズ

板谷峠の歴史シリーズの14回目

キハ181系特急「つばさ」の自力登攀です。

 

 1970年(昭和45)2月、1968年(昭和43)10月の「ヨン・サン・トオ」で特急「しなの」に投入されたキハ181系が特急「つばさ」にも投入される事となりました。

 181系が投入された最大の目的は、

①板谷峠の自力登攀

②東北本線での120km/h運転

の実現でした。

 キハ181系になって編成も10両に、キハ82系の7両時代から一気に140%の増強でした。それでも混雑は解消せず、翌1971年(昭和46)7月には12両へ増強されました。

 

 この頃がキハ181系特急「つばさ」が一番輝いていた時期で、早くも翌1972年(昭和47)夏から不具合が発生するようになりました。

 夏場を中心に高速運転と板谷峠の自力登攀によるエンジン酷使からエンジントラブルが多発。遅延や運休も数多く発生するようになりました。

 折しも1972年(昭和47)夏には山形でインターハイが開催され、それに向かう高校生を多く乗せた特急「つばさ」が板谷峠トンネル内で立ち往生する事故が発生。乗客の高校生などが車内に充満した排気ガスで体調を崩し、病院に搬送されるという社会問題にも発展しました。

 

 そこで急遽板谷峠ではEF71の補助機関車を連結して協調運転に変更する事になり、当年10月からは正式に補助機関車牽引に改められ自力登攀は終了しました。

 

 本日はそのキハ181系特急「つばさ」が12両編成で自力登攀し輝いていた、1971年(昭和46)7月頃の様子を再現いたしました。

 

 1、咲花駅(福島駅)に到着したキハ181系12連の特急「つばさ」。

 見事なくらい長大編成で咲花駅では全然ホームが足りません爆  笑

 

 2、自力登攀で平坦区間の花見山麓S字を行くキハ181系特急「つばさ」。

 12両ですので、この辺りに来ても最後尾はまだホームにかかっています。

 

 3、山中村を行くキハ181系特急「つばさ」。

 長い12両で大きなUの字になっています。

 

 当時、実際の写真は福島駅で撮っていました。1971年頃の写真を紹介いたします。

 

 4、私の大好きなキハ181系の先頭車です。

 キハ181-14、この車両は電化後は米子に転属、「やくも」「おき」等の運用に就きました。

 

 5、12両と堂々とした編成のキハ181系特急「つばさ」。

 中間車・キハ180の屋根上放熱板(ラジエター)が特徴的でした。

 しかしこれが1972年夏には板谷峠で問題を起こすようになるとは、この時は知る由もありませんでした。

 

 6、485系特急「やまばと」と並んだキハ181系特急「つばさ」。

 当時の福島駅を象徴するような奥羽本線の両エースの並びです。

 

 ※キハ181系特急「つばさ」の板谷峠自力登攀の動画です。 4’02”

 

 

 次回はEF71に再び牽引されるようになった、キハ181系特急「つばさ」です。よろしくお願いいたします。