某ニュース番組で鉄オタが問題になったばかりであるから、今日の205系ジャカルタ配給を撮りに行くのはあまり気が進まなかった。だが、このような配給輸送の情報が事前に入ってくることは珍しいため、また初の配給撮影ということもありやはり一度見ておきたかった。とはいえこの写欲こそが一部の鉄道オタク達を異常な所業に駆り立てる有害因子であることは分かってはいた。だが結局、良い写真を撮ることよりも人との距離を一定に保つこと、一般乗客に決して迷惑をかけないことを第一に考慮して出かけることにした。
車両基地のある新習志野から2つ目の相対式ホームを有する検見川浜で撮ることにした。
電車のドアが開くと、相変わらず小中高生キッズオタが人目を憚らずに階段を駆け下り、良い場所を確保しようとホーム上を走り回る光景が展開されて、早速うんざりする(しかもオレのよりも高いカメラを持っているのがムカつく笑)。まあ、彼らが主にホーム先端で密を形成している以外はホーム上が密になっていることは決して無かったのが唯一良かった。
まさか前回に続いてまたパーイチを撮ることになるとは。双頭連結機を持つ140号機の撮影はこれが初めてだ。
この後乗り換えの都合上で蘇我に行かないといけないのだが、ここで蘇我の留置線に停まっているはずの先程の205系を撮るか迷った。目下問題のヨンマル配給時のような密集具合なら早々に立ち去ろうと思っていたが、実際に来てみるとこの駅も密はやはりホーム先端付近だけだったのでホーム中程でまったりと撮影できた。
そもそも自分は人混みが苦手で、普段はこのようなイベントには出向かないのだが、今回久しぶりに「撮り鉄」というものを目の当たりにして、色々と考えるようになった。例の件においては番組での写真の誤用(偏向報道だという批判は今回の場合論点が違う)ばかりに目が行きがちだが、撮り鉄が蘇我に密を形成していたのは事実であるし、他にも千葉貨物や船橋法典で色々やらかしてくれてるらしくやはり一部の人々による社会性を無視した行動には鼻持ちならない所がある。こういったことは今に始まった問題ではないが、撮り鉄側が社会との向き合い方をもう少し考えて譲歩してやることが一番の解決策だろう。客観的視線を分析して自身の行動を規定するようになる人々が増えれば、撮り鉄に対する反社的イメージは次第になくなっていくんじゃないかと思うのだけれど。