以前、このブログでも紹介した北神急行電鉄・北神線。この路線を名実共に神戸市交通局の路線にする計画が1年半前から持ち上がっていました(
2018年12月28日の日記)。
いよいよこの日、
北神線が神戸市営地下鉄に合流する日となりました。
北神急行線の市営化について(神戸市交通局・公式サイト)
マスコットキャラクターの使用ガイドライン(神戸市交通局・公式サイト)
北神急行が神戸市営化 運賃ほぼ半額、乗客増なるか(1日、神戸新聞)
神戸市は1日、市北部の谷上と都心の新神戸を結ぶ北神急行電鉄(神戸市北区)を市営化し、相互乗り入れする市営地下鉄の「北神線」に改称して運行を始めた。
地下鉄との一体運行により、谷上から三宮など市中心部までの運賃は、550円から280円とほぼ半額に引き下げられた。市は乗客増加や、人口減少が目立つ市北部への中長期的な人口流入を目指すが、見通しに不透明な部分もある。
北神急行は1988年4月開業。谷上-新神戸間約7.5kmを8分で結ぶ利便性の半面、初乗り運賃(市営化前は370円)が「日本一高い」とされ、利用低迷の要因だった。市が親会社の阪急電鉄から資産を198億円で譲り受け、地下鉄との一体運営でコスト削減、運賃値下げを図ることにした。当面は多額の減価償却費で赤字となるが、40年後の収支均衡を見込む。
ただ、乗客の増加予測には不安材料もある。市営化前の北神急行の乗降客数は1日約2万4300人。市は当初、同3万3400人に増えると見込んだが、市営化に伴い打ち出したバス路線再編が住民の反発で一部頓挫し、同3万1600人に下方修正した。バスやマイカー通勤者らがどれだけ北神線に乗り換えるかの算出根拠はあいまいで、当面は新型コロナウイルスによる乗客減も影を落とす。
1日、谷上駅での式典に出席した久元喜造神戸市長は「ハード、ソフトの施策を組み合わせ、市営化の効果を発揮できる政策展開をしていく」と強調した。
神戸市北区の男性(60)は「運賃が安くなって三宮に行きやすくなる」と市営化を歓迎。一方で「(谷上駅で接続する)神戸電鉄の区間は運賃が変わらないので、三宮に出るときは今まで通りバスを使う」と話す住民もいた。(石沢菜々子、西竹唯太朗)
(引用終わり)
私は神戸に毎回帰省する際、北神線について「高いなぁ」という印象しか持っていませんでした。そのため、何といっても、谷上からは大幅な値下げとなったことに大きなインパクトを感じます。
「これ見りぃ!ばり安いやん!!」
谷上~新神戸:370円→
280円
谷上~三宮および県庁前:550円→
280円
谷上~(海岸線乗り換え)~旧居留地・大丸前および、みなと元町:550円→
280円
谷上~西神中央:750円→
480円
神戸電鉄から接続という場合でも・・・、
有馬温泉~谷上~三宮および県庁前:950円→
680円
三田~谷上~三宮および県庁前:1080円→
810円
これなら神姫バスと良い勝負になりそうですね。
ただ、これで神戸市の未来が明るくなりそう・・・とは言えないと思います。神戸市はすでに人口が減少し始めています。今のところ、減少幅は緩やかですが、人口ランキングでは福岡市、川崎市に抜かれてしまっています。
北区や西区の住民の相互交流をいかに増やすか。そして、北区の住民をいかに三宮エリアへお出かけに向かわせられるか・・・がポイントになるでしょう。
ちなみに北神急行電鉄の今後ですが・・・、
・同社は5月31日をもって鉄道事業者としての役割を終了しました。同社のホームページは事実上閉鎖(神戸市交通局・公式サイトへと飛ばされます)。
・北神急行電鉄所属の電車・7000系は神戸市交通局にそのまま移籍。
・北神線のマスコットであった
萌えキャラ・北神弓子は、
神戸市交通局に移籍した上で続投・・・だそうです。
最後になりましたが、
神戸にゆかりのある人間として、神戸市交通局の末永い発展をお祈りいたします。