皆さま、おばんです!
今回から、3年前に訪れた七尾のネタを3回続けてやっちゃいます。
3回目に大切な告知がありますのでお付き合いください。
最初は路線名にもなった七尾(ななお)駅の訪問記ですよ。
写真からもわかる通り、訪問日はめっちゃ天気がイイ日でした。
早朝に富山駅を出発した時は曇り空でしたので焦りましたが、
旅中はこうじゃなきゃ!
まさかこんな日に、帰りの飛行機が欠航するとは思いもしませんでしたが。
国鉄時代は北陸本線・津幡駅から輪島駅まで繋がっていた七尾線。
平成3年に和倉温泉駅以北の区間が「のと鉄道」に転換、
(七尾駅-和倉温泉駅間はJR西日本と供用区間)
穴水駅以北は平成13年に廃止されてしまいましたが、
ここが七尾線の中心駅であることは今も変わりありませんからね。
七尾駅は明治31年に開業した駅ですが、
この地に駅が設けられたのは大正14年のこと。
それ以前は別の場所にあったのですよ。
七尾駅の面白さはこの歴史にありまして…
七尾線の前身は、七尾港から金沢方面に
物資を輸送するために敷設された七尾鉄道。
当時は矢田新駅(のちの七尾港駅)から初代・七尾駅を抜けて
現在の七尾線に繋がるルートでした。
七尾鉄道は明治40年に国有化し国鉄七尾線へ移行、
大正14年に七尾駅以北の区間が開通すると
七尾駅は新線上に移転し、
七尾港駅までの区間は現・七尾駅から分岐する支線に変わったのです。
この時に敷設された現在の七尾駅から分岐する貨物支線は
昭和59年に廃止されてしまいましたが、
大正14年に廃止された旧線、昭和59年に廃止された貨物支線共々、
数多くの遺構が現在も残っているらしく。
廃線跡の一部を見てきましたが、
その様子は次回のブログにUPすることにしまして…
まずは大正14年に開業した現在の七尾駅の様子からです。
最初に言っときますが、構内は鉄道ファン好みなアイテム満載でしたぜ☆
七尾線は昭和47年にCTC化され七尾駅に指令所が設けられたとのこと。
現在の駅舎はその頃に建て替えされたモノではにでしょうかね?
頑丈な造りはいかにも「国鉄ちっく」な雰囲気です。
駅舎内には蒸気機関車の模型が飾られてました。
機番は「C58 780」。
C58形蒸気機関車の製造数は431両で実在する機番ではありませんが、
驚いたのはこの模型がいつに造られたかということ。
国鉄が80周年を迎えた
昭和27年に制作されたモノだというからスゴイです。
当時の七尾機関区(現在の七尾鉄道部)が制作したのですから、
ホンモノ並みのの模型ってことでOK?
駅の構内にセブンイレブンがある光景…
北海道や西日本、四国では当たり前の光景かもしれませんが、
JR東日本エリアではなかなか見ることは出来ません。
これを見ただけでも遠くに来た気分になれます。
続いてはホームにイン。
七尾駅は1番線北側に「のと鉄道」の「のとホーム」を持つ、
相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。
こちらは島式ホームの上屋ですが、これって相当古い様式ですよね?
上屋の支柱で珍しい古レールを見つけました。
右側に-MADE IN USA-の文字が見えますけど、注目はその左側です。
デザイン化された「CONSTECO」の文字が刻まれてますが、
メーカー名ではなく輸入代理店名が刻印されたモノなんですって。
こんな代物、自分は初めて見ましたよ。
貴重な古レールはコレだけではありません。
構内にはこんなレールが展示されてるのです。
ロシアから輸入された「33kgレール」…
古レールファンには堪りませんね。
大正3年に敷設されてから昭和49年に撤去されるまで
60年間も同じレールが使われ続けた事実もスゴイと思いますよ。
そしてそして…
七尾線と言ったら、こちらの車両も見逃しちゃいけません。
特急列車に使われている683系電車?
そちらもカッコイイですが自分好みの鉄道車両はこっち。
構内にある七尾鉄道部(車両基地)で見かけるこちらの形式でした。
貴重な国鉄形式の713系電車です!
713系は国鉄急行型の471系電車を近郊型に車体更新した形式。
我が地元の仙台地区でも同系の717系電車が運行されてましたが、
こちらは12年前に全車が廃車解体済みです。
久しぶりにこのスタイルを目にすること出来て興奮しちゃいましたよ。
しかも金沢寄りの先頭車は元祖急行型のクハ455ときた!
最近は鉄道車両のトレンドに疎すぎな自分。
今、ネットで知ったのですが、
七尾線の413系電車は今秋から置き換えが始まるらしく。
既に置き換え用の521系電車(100番台)が到着してるみたいですね。
こんなんだったら、電車を詳細にチェックしておくべきでしたわ。
こうして七尾駅で過ごした後は、
昭和59年に廃止された七尾港(ななおみなと)駅までを結んでいた
貨物支線の廃線跡を、ちょこっとだけですけど見てきました。
まずは七尾駅構内の南側にある踏切付近から。
413系電車が通過中の線路が七尾線ですが、
手前にもう1本線路があるのがわかりますよね?
この線路こそが、かつて七尾港駅まで伸びてた支線なのです。
支線の七尾駅付近は車両の入れ替え用に線路が残されてますが、
大部分は撤去され整地されてしまいました。
しかし遺構は今も数多く残されてるようです。
そして付近には貨車マニア垂涎モノのアレも鎮座してまして…
長くなりましたので次回に続きます。