JR西日本が京阪神で格安特急券 定期券+300円で指定席が利用可能、分散乗車目指す



JR西日本は6月1日から、京阪神エリアを通る特急列車を低価格で利用できるサービスを行う。新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした朝夕の分散乗車策の一環。

一定の条件を満たせば定期券に300円の追加料金で利用できる特急「はるか」。【撮影:草町義和】

6月1~30日(土曜・休日を除く)に運転される一部の在来線特急の一部区間に限定して、「期間限定 定期券併用チケットレス特急券」を同社のネット予約サービス「e5489」で5月31日から発売開始。発売額は一律300円で、定期券と併用する場合に限り、普通車指定席を利用することができる。

発売対象の特急列車は、上りが「はるか2・4号・40・44号」「サンダーバード1・3・5・7・35・37・39・41・43号」「スーパーはくと2・12号」「はまかぜ6号」「らくラクはりま」、下りが「はるか3・7・11・51号」「サンダーバード2・4・34・36・38号」「スーパーはくと1・3号」「はまかぜ5号」「らくラクはりま」。

利用できる区間は、「はるか」が京都~天王寺間、「サンダーバード」が大阪~京都・近江今津間というように、運転区間の一部に限定される。京都~大阪間の場合、指定席特急券(通常期)の所定の発売額は1190円だが、「期間限定 定期券併用チケットレス特急券」なら890円安い300円になる。

JR西日本は対象となる列車の指定席について、定員の5割程度を上限に発売して密集するのを防ぐ。ただし利用者が購入時に任意の席を選択した場合、ほかの利用者と席が隣り合わせになる場合もあるという。