長いこと撮り鉄をやっているとシャッターが切れなかった、電池が切れたなどの機械トラブルからお目当ての列車が来なかった、大幅に遅れて来たというようないろんなトラブルを体験します。

 

特に遠隔地に行ってターゲットが撮れなかった時の精神的経済的なダメージは計り知れないものがあります。

 

8年前の5月に友人達と2泊3日の行程で紀勢本線に「鵜殿貨物」を撮りに行った時のことです。

 

初日は更新色ながらデーデーの貨レをキッチリ撮れたので大満足でした。

 

紀勢本線はリアス式海岸沿いを走っているので、編成写真だけでなく風景的にも撮ってみました。

 

 

翌日は有名ポイントの一つ「イセカシ」の田園地帯に出掛けましたが、前日下見で訪れた時より同業者の数がかなり少なかったのでちょっと剣呑に感じました。

 

直前に通学列車のキハ40の長編成が通過しましたが、見事な水鏡が出現して嫌でも期待が膨らみます。

 

ところが通過予定時間になっても貨レが現れません。単線区間なので何処かで交換の遅れが生じたのかと辛抱強く待ち続けましたがやはりダメでした。友人が必死になって情報収集した結果、何とこの日から暫く運休になることが判明してただ呆然自失ですガーン

 

スケジュールにぽっかり大穴が開いてしまい、一時は旅行打ち切りも考えましたが、捨てる神あれば拾う神ありで情報通の友人が翌日東海道から愛知の衣浦臨海鉄道に乗り入れるフライアッシュ貨物をデーデーが代走で牽引するというネタを掴み、急遽愛知県に移動しました。

 

そして翌朝フライアッシュを牽いて来たのは何と国鉄色のデーデーでした!

 

結果的にこの遠征は一勝一敗一引き分けのような形になりましたが、もしあのまま帰っていたら負け越し決定だったでしょう。当初の目的とはかなりずれてしまいましたが、5月の最後にふと昔のこんなハプニングを思い出した次第です。