仙石東北ライン開業して5年 | 鉄道と仙南のイベントの事を語るブログ

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今から、5年前の今日、東日本大震災の被害により運転を見合わせていた仙石線の全線再開と同時に、新たに、仙石東北ラインという路線が開業しました。 仙石東北ラインは、仙石線の全線復旧と同時に、仙台から石巻までを松島付近にある東北本線と仙石線との接続線を介して2つの路線を直通する路線です。

 

仙石東北ラインの開業には、仙石線が元々は宮城電気鉄道という私鉄であり、駅間の距離が短い事、途中の駅に待避設備が無く、快速電車が各駅停車を途中の駅で追い越しする事ができない事から、快速電車の増発、速達性も困難であった。そのため、仙石線の快速電車では、所要時間が1時間以上はかかっていた。そこで、仙石線が東北本線と並行している松島付近に、新たに両線を結ぶ接続線を新設して、2つの路線を直通する計画が行われ、仙石線の全線復旧と同時に行われる事が発表されました

 

東北本線と仙石線を直通させるには、当然課題があり、それには電気の方式で、前者の東北本線は交流電化、後者の仙石線は、元は私鉄路線のため直流電化となっている。新たに直通させるには、交直流電車を導入するか、新たに気動車を導入する2つの方法しかなかった。交直流電車を導入となった場合、当然、電車の導入コストが高くなるだけでなく、松島付近の接続線にもデッドセクションを設けなければならない現状であった。そのため、仙石東北ラインには、既に実用化されているハイブリッド電車が導入され、その問題は解決され、乗り入れは実現した。

 

  仙石東北ラインで運行されているハイブリッド電車

 

仙石東北ラインの開業により、仙台から石巻までの所要時間は、震災前では1時間以上かかるところ、最短で50分程度に短縮されている。

それには、ハイブリッド電車の導入だけでなく、速達性のある東北本線と仙石線の直通運転の実現にもあるといえます。

 

もしも、ハイブリッド列車が実現していなかったなら、当然、仙石東北ラインという路線は、開業してはいなかったと思われる。